広瀬すず、10年に1度の逸材 美少女ショートカット伝説の後継者(画像集)

じわじわと話題が広がり、人気急上昇中の広瀬すずの勢いが止まらない。
時事通信社

2010年代の真打ちは広瀬すず 10年周期の美少女ショートカット伝説の系譜に

じわじわと話題が広がり、人気急上昇中の広瀬すずの勢いが止まらない。

昨年からの『ゼクシィ』『JR SKI SKI』CM、今春の第93回全国高校サッカー選手権の第10代応援マネージャーでのメディア露出などでひと際注目を集め、現在放映中の連続ドラマ『学校のカイダン』(日本テレビ系)で、そのかわいらしさに誰もが惹き寄せられた。

◆早くから業界で注目されていた美少女ぶり

この時期、「今年ブレイクするタレントは?」という話題がメディアでよく出るが、2015年にブレイクする若手女優は、もう広瀬すずで決まりという気がする。

ひと足先に姉の広瀬アリスが芸能事務所に入り、社長が家族に挨拶に来た際にスカウト。雑誌『Seventeen』(集英社)の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2012」でグランプリとなってモデルデビュー。そこからドラマ、映画、CMと相次ぎ出演し、昨年は加藤ローサ、倉科カナらが出演した『ゼクシィ』の7代目CMガールとして注目された。現在は本田翼、川口春奈を継いだ『JR SKI SKI』のCMもオンエア中。そして、連続ドラマ『学校のカイダン』(日本テレビ系)に初主演している。

その輝くような美少女ぶりは、早くから業界で注目されていた。まだ「ミスセブンティーン」の候補だった頃にあるアイドル誌の編集者が、広瀬すずの写真を見て「とてつもなくかわいい!」と驚いていたこともある。

『学校のカイダン』では、一部の生徒が牛耳る名門校で生徒会長を押し付けられ、天才スピーチライターとともに学校に革命を起こす女子高生・春菜ツバメ役。学校の底辺から頂点へカイダンを駆け上がっていくストーリーだ。広瀬すずを主役に抜擢した福井雄太プロデューサーは「勢いと新鮮さを体全体で放っている女の子の役。広瀬さんの持つ太陽のような笑顔と心に秘めたバイタリティは探し求めていた女優さんそのもの」という。広瀬は「主演はまだ何10年もかかると思っていたので『まさか!』という感じ。いい意味で裏切ることができたら」とコメントしていた。

オンエアが始まると、ボブで制服姿の彼女に「可愛い」との声が殺到。そこは予想通りでもあるが、雨のなかで「うわーーっ!!」と叫んだり、敵だらけの全校生徒の前で涙ながらに長いスピーチをしたり、全身でぶつかる演技にも心を動かされる。オドオドしているツバメが行動を起こしながら少しずつ強くなっていくのも、女優のカイダンを上っていく彼女自身と重なる。

◆ほぼ10年周期で生まれてきた美少女伝説

ところで、広瀬すずを初めて取材したとき、デビューした頃の上戸彩を思い出した。顔が似てるということでもないが、新人ながら鮮烈な美少女オーラを出していたことと、ショートカットが似合う印象が強くて。

上戸彩は2003年の『高校教師』から、ドラマや映画の主演が引っ切りなしになった。10年前の2005年にはNHK大河ドラマ『義経』や、定番アニメを実写化した『アタックNo.1』に出演し、話題を呼んでいる。

ショートカット美少女の系譜をたどれば、広末涼子がCM&ドラマデビューしたのが1995年。翌1996年に「広末涼子、ポケベルはじめる」のCMで一気に名前を広めた。前年の1994年にはドラマで活躍していた内田有紀が「TENCAを取ろう!-内田の野望-」でCDデビュー。女性ソロ歌手で史上初のデビュー曲初登場オリコン週間シングルランキング1位を記録した。

その10年ほど前というと、原田知世が映画『時をかける少女』で1983年に衝撃的なデビューを飾り、翌年からも毎年、主演映画が公開された。さらに10年ほど遡れば、国民的人気者になる山口百恵が「ひと夏の経験」で大ブレイクし、映画『伊豆の踊子』に初主演したのが1974年。大映ドラマの『赤いシリーズ』もこの年の10月から始まり、40年前の1975年には『赤い迷路』『赤い疑惑』が大人気を博している。

ショートカット美少女の伝説はほぼ10年周期で生まれてきた。近年でも剛力彩芽、能年玲奈、本田翼らが活躍しているが、広瀬すずが2010年代の真打ちとなるか、期待される。

(文:斉藤貴志)

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