失明男性、10年ぶりに妻の顔を見る。「人工の目」を使って

アメリカ中西部ミネソタ州で、10年前に視力を失った男性が、人工網膜の臨床試験で「人工の目」を取り付け、妻の顔を久しぶりに見ることができた。

アメリカ中西部ミネソタ州で、10年前に視力を失った男性が、「人工の目」を取り付け、妻の顔を久しぶりに見ることができた。地元メディアなどが伝えた。

男性は68歳のアレン・ズデラードさんで、遺伝性の病である網膜色素変性症によって徐々に視力を失った。人工網膜の臨床試験に参加して「人工の目」を装着。「ああ! 形や光がわかるよ」と驚嘆の声をあげたズデラードさん。そこで初めて目にしたのは、長年連れ添った妻の姿だった。

映像は、わずかに顔の輪郭がわかる程度のぼんやりしたものだった。しかし、愛する妻の姿を自ら確認し、2人は何度も泣いて笑って抱き合い、喜びを分かち合っていたという。

「人工の目」である特殊眼鏡の装置は、損傷した網膜を使用せずに、視神経へ信号を送信して物体を見るもの。ズデラードさんは1月に手術を受け、右目に小さなチップを埋め込んでいた。

ズデラードさんは、まだ視力が残っていた頃に生まれた年長の孫の顔は覚えているが、他の孫たちの顔は見たことがない。「孫たちが部屋に入ってきた時、どの孫なのか認識し、彼らの成長を見守ることができたら素敵ですね」。

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