新垣結衣「学生服はもう無理」

最新主演映画『くちびるに歌を』では教師役に挑戦。撮影現場での様子を聞くと「最近まで学生服も着ていましたけど、本物の学生を見たらもう無理だなって(笑)」と答えた。
時事通信社

新垣結衣「学生服はもう無理」

芸能シーンで幅広く活躍し、女優活動も今年10年目を迎える26歳の新垣結衣。最新主演映画『くちびるに歌を』では“ガッキースマイル”を封印し、初めての教師役に挑戦。生徒役の10代半ばの俳優たちに囲まれた撮影現場での様子を聞くと「私も最近まで学生服も着ていましたけど、本物の学生を見たらもう無理だなって思いました(笑)」とガッキースマイルで答えてくれた。

新垣が同作で演じたのは、東京から長崎県・五島列島の中学校へ赴任してきた臨時音楽教師。過去のトラウマが原因で感情を押し殺す、無表情の主人公だが、無邪気で明るい田舎の生徒たちに囲まれて少しずつ心を開いていき、合唱部を全国コンクール出場へと導く。撮影現場では、コンクールに向けてひたむきに練習を繰り返す生徒役の若手俳優たちの合唱の上達ぶりに驚いていたという。

「何回も聴いたんですけど、どんどん良くなっていくし、歌うことに全く抵抗がないというのか、あの無邪気さは見ていてうらやましくなりました(笑)。どこかに飛んでいってしまいそうなくらい気持ち良さそうに歌うから。その日の撮影が終わって『おつかれさまでした。バイバーイ』という挨拶にも、ハーモニーで返してくれるんですよ(笑)」

「撮影前のまだ人前で歌うことに緊張していたころは“がんばれ!”と言いたくなる感じだったんですけど、誰かのために歌うことがどんどん当たり前になっていく姿は、見ていて“いいなぁ、朗らかだなぁ”と。三木(孝浩)監督も『昨日までできなかったことが、今日突然できるようになったりして、びっくりするんだよなー』とおっしゃっていて。何でも吸収する年頃なんですよね」

今まさにエンタテインメントシーンの第一線で活躍する女優・新垣結衣にとっても、15歳が中心になる生徒役の俳優たちの成長していく姿は、初々しく、若々しく映っていたようだ。ときに羨望の眼差しも向けていたのかもしれない。

「若いです! 私も最近まで学生服も着ていましたけど、本物の学生を見たらもう無理だなって思いました(笑)」

新垣といえば、ここ最近ではドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)での誠実一筋の弁護士や、映画『トワイライト ささらさや』での世間知らずのシングルマザーをはじめ幅広い役どころで、一生懸命にがんばるヒロインの姿を体現。女性からの共感、支持を受けている。そんな新垣が惹かれる、好きになる女性像とは?

「どの役もみんな好きにはなれますよ。ちょっと昔、ギャルを演じさせていただいたときも、パッと見クールな役だったけど、ちゃんとその役を好きになれていたと思います。本当の悪役をやったことがないので、誰でも好きになれるかはまだわからないですけど」

女性ならずとも、新垣の出演作を一度でも観たことがある者ならだれもが、とんでもない悪女を演じる新垣の新たな顔を観てみたいと思うことだろう。本人的には、悪女役への興味は?

「……悪女になるまでに何かあったんだろうなとか、そういうのを探してしまうと思います。仲間由紀恵さんのドラマ『サキ』(フジテレビ系)も、そうなった経緯がちゃんとあったじゃないですか。そういう意味合いをつけたものが、ドラマとなり、映画となり、ストーリーとして深みが出るわけだから。あぁ、不器用なんだね、とか。それが愛すべき面でもあったりするだろうし。たぶん何かしらのいいところは見つけられると思いますね」

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