波瑠さん、朝ドラのヒロインは4度目の正直 「あまちゃん」など落選

記者会見に出席した波瑠は、4度目の朝ドラオーディションでヒロインという大役を射止めた喜びを語った。
時事通信社

波瑠、4度目の正直で射止めた朝ドラヒロイン 相撲審査で“残った”

今秋にNHKでスタートする平成27年度後期連続テレビ小説『あさが来た』のヒロイン・白岡あさ役に起用されたモデルで女優の波瑠(23)。12日、午前中に大阪、夕方に東京でそれぞれ記者会見に出席した波瑠は、4度目の朝ドラオーディションでヒロインという大役を射止めた喜びを語った。

佐野元彦エグゼクティブプロデューサーから「2590人の応募の中から選びぬかれたヒロインです」と紹介され、金屏風の中央に登壇した波瑠。これまでに、『てっぱん』(平成22年後期、主演:瀧本美織)、『純と愛』(平成24年後期、主演:夏菜)、『あまちゃん』(平成25年前期、主演:能年玲奈)のオーディションで落選し苦汁を舐めてきた。そのたびに、増していった朝ドラヒロインへの思い。

「若手と言われる女優の枠の中にいて、この先、成長していく上で、ここ(朝ドラヒロインという道)を通って行きたいと思った。オーディションで負け続けた悔しさで、今度こそという気持ちは強くなっていった気がします」。

特に『純と愛』では最終審査まで残っていただけに、「悔しい思いで決まったヒロインを見つめていた。どのオーディションも必死にやっていたので、縁がないのかなと思ったこともあった」と明かす。

今回のオーディションでは、ほかの候補者と相撲をとる“審査”もあったという。ヒロインのあさが「相撲が大好きなおてんば娘」という設定だからだ。「相撲をとっている時は無我夢中でした。相撲に勝てばオーディションに受かるような気がして、力強くやんなきゃ、と。頭を真っ白にしながら相撲をとりました。一生懸命になりすぎちゃいました」と少し照れくさそうに話す。

『あさが来た』は、“朝ドラ”初の江戸時代、幕末から語り起こす物語。時代に先駆け、銀行、生保を設立し、後には日本最初の女子大学設立に尽力した実在の人物・広岡浅子をモデルに、「お金儲け」のためではなく、「今より少しでも皆が幸せな世の中の実現」のため、生き抜いたヒロインの半生を描く。

「ヒロインはすごく力強い女性。男性に負けず物事を動かせる行動力と発想力ある素晴らしい女性だと思いました。あの時代を闘ってきた女性ならではの柔軟な部分、しなやかな強さ、柔軟さも表現していけたら」とヒロイン像を思い描く。

昨夜、「合格」の一報を受け、きょうは「なんだかよくわかないまま、大阪と東京で会見し、たくさんの人にあいさつしているうちに実感がわいてきて、心臓が潰れてしまいそうな気持ちです」とめまぐるしい一日となったが、「朝ドラのヒロインは私にとっての憧れ。『あさが来た』という作品タイトルのとおり、視聴者の皆さんに朝の明るいエネルギッシュなパワーを与えられるヒロインになりたいです」と意気込みを語っていた。

連続テレビ小説『あさが来た』は9月28日スタート(全156回)。

■波瑠(はる)

1991年、東京生まれ。中学1年(2004年)の時にスカウトされて芸能界入り。06年、WOWOWのドラマ『対岸の彼女』で女優デビュー。翌07年よりファッション雑誌『セブンティーン』の専属モデル、12年から『non-no』の専属モデルとしても活動している。08年にはシングル「I miss you/MESSAGE~明日の僕へ~」で歌手デビューも果たした。数多くの映画、ドラマ、CMに出演する中、12年4月から放送されたNTTドコモのCMでショートカットの新入社員役を演じて一躍知名度を上げた。13年には笑福亭鶴瓶がホストを務めるトーク番組『A-Studio』(TBS)の5代目アシスタントを務めた。

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