桂米朝さん死去 上方落語の復興に尽力した人間国宝(画像)

落語家で人間国宝の桂米朝さんが3月19日、肺炎のため死去した。89歳。
時事通信社

落語家で人間国宝の桂米朝(かつら・べいちょう、本名:中川清)さんが3月19日、肺炎のため死去した。89歳。NHKなどが伝えた

中国・大連生まれ。兵庫県姫路市で幼少期を過ごした後、作家で寄席文化研究家の正岡容に師事したことが落語への道を歩むきっかけとなった。

第2次世界大戦の出征などを経て、21歳で四代目桂米團治(よねだんじ)に弟子入り。「高津の富」で初舞台を踏んだ。以後、「桂米朝独演会」など、ホールなどでの上演で全国各地を回るようになり、端正な語り口で演じる上方落語が人気を呼んだ。「ハイ!土曜日です」(関西テレビ)など、関西を中心にテレビのバラエティー番組の出演でも人気を集めた。

上演されなくなっていた古典落語の演目を復活させ、端正な語り口で演じるなど、上方落語の復興に力を注ぎました。

故・桂枝雀さんなど、落語界をリードする多くの弟子を育てたほか、上方の文化を伝える著作なども発表しました。

人間国宝 桂米朝さん死去 NHKニュースより 2015/03/19 22:36)

当時、衰退が言われていた「上方落語」の復興に尽力したことが評価され、1996年に落語家では江戸落語の柳家小さんに次ぐ国の重要無形文化財保持者(人間国宝)となり、2009年には文化勲章を受賞した。

時事通信社
桂米朝\n1970年01月
時事通信社
「米朝小米朝親子会」での桂米朝さん(京都府立文化芸術会館)
2004年05月29日
時事通信社
文化勲章を受章した古典落語の桂米朝さん(東京・皇居・宮殿東庭) \n
\n「落語のほかには何にもできませんので、これ一筋ということで」と述べた
。\n2009年11月03日\n
時事通信社
桂米団治襲名の「お練り」を行った(左から)桂南光、桂小米朝、桂米朝、桂ざこば(京都市東山区の八坂神社)\n
\n「私が噺家(はなしか)になったころの上方落語はどん底で、せがれが大きな名前を継ぐとは夢にも思わなんだ」と述べた
\n2008年08月31日
時事通信社
報道陣に公開された「米朝アンドロイド」(左手前)の動きを見る桂米朝さん。\n
\n「(顔の)部分部分はよう似てる。でも、やっぱり嫌やなあ」と述べた
\n2012年07月23日
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