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「自閉症の人々が新しい可能性を開くために」自閉症の子を持つ父親が作ったアプリに込められた願い

2015年03月20日 15時50分 JST | 更新 2015年03月20日 16時01分 JST

自閉症の子を持つペンシルベニア州の父親が、障害を持つ人とその家族を助けるアプリを開発中だ。

アプリは「オーティズム・ヴィレッジ」と呼ばれ、トファー・ワーツ氏が開発している。このアプリでは自閉症の子供を持つ家族がレストラン・博物館・公園・行楽地といった場所をレーティング(採点)したり、その場所についてレビューを書くことができる。その際に「自閉症への親和性」に基づいて評価を行えるのが特長だ。親和性とは、自閉症の人々に対して与える居心地の良さ、親切さのことだ。

ワーツ氏は48歳の父親で、彼の13歳の息子も自閉症を持っている。その経験から、オンライン上の資金調達サイト「キックスターター」にこのアプリを開発のためのページを作ることを思いついた。彼は、2015年の夏にはアプリを発表できる見込みだとハフポストUS版に語った。

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「オーティズム・ヴィレッジ」の開発者トファー・ワーツ氏と、息子のカービー君

自閉症を持つ人とその家族にとって、初めての場所に行くということは思いがけない困難に遭遇する可能性を持っている。

自閉症を持つ人の中には、食事に対する制限を持っている場合や、光や音といった環境の変化に対して敏感に反応してしまう人もいる。また、自閉症を持つ子供にとって安全とは言えない場所もある。子供は特に大人と比べて、周囲の状況を認知する能力が限られている場合があるからだ。ワーツ氏と彼の息子も、刺激の強い場所に行くことに対して抵抗があったと言う。

ワーツ氏は「感覚インプットが繊細なカービーにとって、大きな音や強い明かりがあるところは問題です。私たちは、そういった強い刺激のないところをいつも探していました」と語った。

ワーツ氏は、アプリを通して人々がレストランのメニューが自閉症の人々に適しているか、また刺激が強く訪れるのに適していない場所であるかといった情報を共有できると説明した。

そして、究極的には、アプリが自閉症を持つ人々の生活をより容易にし、彼らにとって新しい可能性を開く助けとなることを望んでいると言う。

ワーツ氏はメールで「特に家から離れたところにいる時や、新たなアイディアを探している時などに、同じ自閉症コミュニティの人に高く評価されている場所の情報を見られるということは、彼らにとって大きな助けとなるでしょう。世の中には間違った情報があふれています。他の家族が書いたレビューを見られるということは大きな意味を持ちます」と語った。また「このアプリの開発は同じ問題を持つ家族の生活を劇的に改善できると信じています。そして、願わくば彼らにより多くの時間と手段をあたえてくれることを願っています」と加えた。

アプリの開発は最終段階に入っており、リリースまでにはいくつかの調整を加えるだけだと言う。アプリはiOS向けにリリースされる。

ワーツ氏はアプリを開発できたのは、彼の息子が原動力になってくれたおかげだと語った。

「カービーは本当に私のインスピレーションの源になってくれました。彼がいてくれたおかげで、私は自閉症コミュニティの一員となることができ、その中で多くの人が困っているということに気づくことができました。そして、私が持っている技術を使うことで、多くの自閉症を持つ人々と、その家族の生活を大きく助けることができるのではないかということに気づいたのです」

オーティズム・ヴィレッジについてより多くの情報はこちらから確認できる。また、オーティズム・ヴィレッジへの資金提供を募るキックスターターはこちらから確認できる。

H/T The Atlantic

「自閉症やASDを知るための10のポイント」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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