黒田博樹「体が続く限り、チームのために投げたい」目を潤ませたヒーローインタビューが男前だった

「いつまで体が続くかわからないですけど、体が続く限り、チームのために投げていきたいと思っています」。凱旋帰国して、初登板の黒田博樹投手はヒーローインタビューで、こう語った。

3月29日、大リーグから広島東洋カープへ復帰した黒田博樹投手(40)が今シーズン初先発のマウンドに上がり、ヤクルトを相手に7回を失点ゼロに抑え、勝ち投手となった。

黒田博樹 画像集

大リーグで通算78勝。20億円を超えると言われるオファーを蹴って、古巣の広島に戻り、初めての登板だった。3万を超える大観衆のなか、試合後、黒田は目を潤ませながらヒーローインタビューに答えた。

――3万1500を超えるお客さんから、「おかえりなさい」コールがありました。

今日の試合に勝ててよかったと思います。

――試合開始から大変多くの声援を浴びていたと思います。

そうですね。広島のマウンドは最高でした。

――オープン戦と公式戦のマウンドは違うものですか。

そうですね、自分でも力が入りすぎてバランスも良くなかったですけど何とか投げられたと思います。

――その中で7回無失点という内容です。いかがですか。

なかなか味方も点を取れずに苦しんでいたんですけど、なんとか援護してもらえるまで頑張ろうと思って投げてました。

――打席に入った時も大変多くの声援をもらっていましたね。

ヒットはたまたまでしたけど……ええ、たまたまです(笑)

――あのツーベース、スタンドも湧きました。

その前の打席で、チャンスの時に打っておけばよかったなと思っていました。

――7回、中村を三振に打ち取ったときは雄叫びも出ました。あの時の気持は。

展開的にも苦しい場面でしたし、自分の中でも最後、目いっぱいの1球を投げたつもりだったので、それがいい結果になってよかったと思います。

――チームも9回、何とか勝つんだという気迫、抗議した緒方監督の気迫も伝わってきました。

仲間を信じて、裏でモニターを見ていました。

――そして、日米通算で183個目のウイニングボールとなったわけですけど、この勝利の感触、気持ちは。

一番は本当に、これだけ、たくさんの声援を受けてマウンドに上がって、そしていい結果が出てホッとしています。

――このシーズンにかける思い、抱負を。

いつまで体が続くかわからないですけど、体が続く限り、チームのために投げていきたいと思っています。

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黒田の好投に、解説者の石井一久さんやファンも熱い思いを寄せている。

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