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大自然に包まれたモンタナ州でもゲイカップルは愛を育んでいる

2015年04月10日 22時50分 JST | 更新 2015年04月10日 22時53分 JST

念のため強調しておくが、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、そしてトランスジェンダー間の恋愛はどこにでも存在する。

性的少数者の認知と権利に関連した苦難の話は主に都市近郊や主要都市に焦点を置いたものが多いが、同性愛者はモンタナ州のような、都市部から離れた地域にも存在する。写真家ブライアン・パワーズが手掛けたこの印象的な写真集はその事実を裏付ける作品であり、ベンジャミンとブランドンと呼ばれる一組の同性愛者の日常と愛に光を当てたものだ。

「愛は私を私らしくさせている大きな部分です」とパワーズはハフポストUS版との対談で語った。「愛は私をつき動かし、ひらめきを与え、興奮させます。彼らの愛を世界と共有する最善の方法は彼らの関係をありのままに写すことだと思いました。誰もが欲するもの、「愛」で結ばれた二人の人間の姿です」。

ハフポストUS版は3月に、ベンジャミンとブランドンとの談話を通して彼らの写真集、二人の関係、そしてモンタナで同性愛者として生きることについて尋ねた。 

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ハフィントン・ポスト:この写真集を撮ることになった経緯について教えてもらえますか?

ベンジャミンとブランドン:ベンは軍隊で仕事をしていてほとんどの時間を私達の家から離れたシカゴの郊外で過ごします。言うまでもなく、仕事が私達が本当に愛着を感じる場所であるモンタナから遠ざけてしまっています。私達は私達の関係性と背景を表現することがとても楽しかったですし、素晴らしい写真集を作ることは常に地に足をつけて故郷への想いを忘れないようにする最適な方法だと思ったんです。

モンタナには頭の中にあるいろいろな考えをスッキリ解消させてくれる力があるんです。大きな空と綺麗な空気のおかげだと思います。

撮影中に一番思い出に残った瞬間は?

撮影前にブライアンが私達に言った最初の一言が「ほとんどの男性は写真を撮られるのが好きじゃないから余計興奮しますね」でした。これには二人とも笑ってしまったのですが、なぜならブライアン自身がカメラを向けられて写真を撮られるのが大嫌いだったからです。自然な雰囲気での撮影を促すためにブライアンは私達に撮影中もいつも通りの会話を続けるようにと言いました。

会話のほとんどは喋り続けながら誰かに写真を撮られるってすごい変な感じだねといった内容だったのですが、逆にそれがとても良かったんです。そしてブライアンは町外れの山で素敵な午後を満喫している私達の素晴らしい瞬間をとらえました。また、私達に協力してくれた良い友達もいました。

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お二人はどうやって出会ったのですか?二人の関係をどのように表現しますか?

私達の関係はとても親密で、とても献身的で、とても調和が取れていて、そしてとてもお喋りです。これらの特徴はどの関係においても重要な要素だと思いますし、なくてはならないものです。質問に答えるために二人で考えた私達の関係を分りやすくまとめた例え話をしますね:

子供の頃、布団と椅子を使ってお城を作る遊びで一番素敵な、一番大きい、一番かっこ良くて複雑なお城を作ろうとして、毎回本当に楽しかったものです。大人には四つんばいになって布団のお城を作る機会はあまりありませんよね(それは試したことがないということではなく)。それからあなたは親友と出会い、彼も布団のお城作りが大好きで、あなたは彼と一緒に布団のお城、または人生を作りたいと決意します。その後私達の布団と椅子は単純に素敵なアパートに成り代わり、それはまさに一つの大きな大人の隠れ家なのです。

モンタナで同性愛者であるということはどんな感じですか?

私はモンタナで育ちました。私の家族はまだそこに住んでいて、私もできる限り頻繁に帰ります。ですが、大学のために7時間ほど離れたシアトルに移りました。なので、モンタナに住んでいると完全には言えませんが、モンタナの人々に対してカミングアウトしたと言うことはできます。自分の場合はごちゃ混ぜになった感じでしたね、粗野なカウボーイのモンタナ気質と同性愛者の部分が混ざり合って。

出身は性格に影響しないという考えです。同性愛者でありながらカントリーミュージックを楽しみ、トラックを運転する、それで良いんです。私は理解のある家族を持てたことにこの上ない幸運と恵みを感じますし、本当に救われます。私の父は小さな町の出で、ある意味自他ともに認める田舎者です。しかし、彼への告白が一番緊張したのですが、結果的には一番楽なものとなりました。彼の反応は「関係ないね、お前はお前のままだろ?取りあえず狩りが好きな相手を見つけるように頑張れよ」。そしてベンは狩りが大好きなのでこの上ない幸運でした。

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より広い性的少数者コミュニティとの関係は? 

特定の大きな性的少数者コミュニティと関係を持っている訳ではありません。写真集の発表が私達の関係が公の場に出る最初の出来事です。世間に出てどのようなコミュニティであろうと彼らが居心地が良く、支持され、受け入れられ、勇気をもらえる場所を見つけることが大切だと思います。性的指向に関わらず私達を支え励ましてくれた皆さんに感謝します。

読者に写真集から受取ってほしいものはありますか?

私達の写真の公開を通して、そして私達が重視するプライバシーの大切さを犠牲にしても、気づいてほしいと願うことが一つあります。それはお手本にできる人もいない中で、人とは違うことを自覚しながら育つことの難しさです。過去10年間の間にメディアの同性愛者社会に対する容認と認知には革命的な変化があり、最近では政治体制にも変化が見られます。しかしイメージは未だに多くの若者たちには認知されない固定概念を供給しています。私達はこの固定概念を壊したいのです。

煌びやかで派手なコミュニティも健在ですが、もう一つのコミュニティも存在するのです、特に話題になることも無く、テレビで報道されることもほとんど無い集まりです。これらの話が見出しを飾らないのは単純に内容がどちらかというと退屈で平凡だからです。私達は二人の人間で、お互いに尽くしていて、一緒に暮らしています。もしあなたが私達に自分達のことや私達の特徴について聞いてきたら、私達はキャンプ、ハイキング、狩りが好きで大空と荒野のあるモンタナ、イエローストーン、ユタのような場所を求めてやまないと答えるでしょう。

お互いに同性愛者であることについては話そうとはしません。それは私達を定義するものではないからです。個人的な意見としては次の世代はもっと幅広い種類のお手本が必要だと思いますし、いつかこの国の全ての州が私達に権利とプライバシーを与えてくれる日を心待ちにしています。…あとは、四輪駆動の車とスノータイヤ、それに紙でできた地図があれば完璧ですね。

ブランドン:私が自分自身を受け入れるにあたって、シェリ・ライトやシェーン・ビトニー・クローンなどの模範にできる人達の話に出会うことができて幸運だった思います。彼らは同性愛者であったこと、あり続けることについてより広く理解し、自分に正直に偽りのない人生を歩むことが一番大切な人達との関係維持と発展、そして自分自身の健康、成功、幸せにとって何よりも重要なことだと気づかせてくれました。

私は読んで、観て、学ぶことができた彼らの物語に出会えたことに感謝していますし、彼らのメッセージがこれからも全ての人々に気づきを与え続けることを願っています。映画「ブライドグルーム」からの引用が一番良く表しています、「ゲイだからじゃない、ストレートだからじゃない、人間だから」。


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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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