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「痴漢されたら通報」促す動画が威力 イギリス、逮捕が3割増

2015年04月16日 15時47分 JST | 更新 2015年04月16日 15時51分 JST

イギリス鉄道警察(BTP)は、ロンドンの公共交通機関での性的迷惑行為を取り締まるキャンペーン「Report It To Stop It」(通報してやめさせよう)の一環として、ショッキングな新たな動画を公開した。

BTPが作成した動画では、地下鉄の車内で女性が男性から性的な嫌がらせを受けている。BTPは、こうした迷惑行為の9割は通報されないままであるとして、意識改革を呼びかけている。

動画が進むにつれて男性の行為はエスカレートしていくが、そのたびに視聴者は、自分だったらその行為を通報するかどうか問いかけられる。

このショッキングな動画の目的は、性的迷惑行為の被害者に通報するよう呼びかけることだ。

動画の最後で被害者は、電車から急いで降り、事件を通報するために「61016」(BTPへのテキスト版通報番号)に詳細をメールしている。

このキャンペーンのウェブサイトには、次のような記載がある。「体をすり寄せる行為や手で触ること、自慰、いやらしい目つき、性的発言、わいせつな行為のほか、許可なく写真を撮られたなど、あらゆる性的迷惑行為を通報できます」

「通報する際に、それが犯罪行為なのか、そもそも故意だったのかを証明する必要はありません。BTPがあなたに代わって調査します」

「ささいな事件や、取るに足りない事件というものはありません。BTPの警察官は、こうしたケースに対処できるよう訓練されています。敬意と尊厳をもってご対応します。いかなる場合もあなたを信頼し、真摯に受け止めます」

公共交通機関でのあらゆる性的迷惑行為を通報するには、いつ、どこで、何が起こったのかを61016にメールするか、101に電話をすればいい。その行為が犯罪なのか、そもそも故意なのかを被害者が証明する必要はなく、警察が責任を持って調査することになる(公式ページによると、地下鉄網に設置された監視カメラ・ネットワークの映像とつき合わせて調査が行われる)。

キャンペーン開始後、すでに性犯罪の通報件数と容疑者の逮捕件数が、いずれも30%以上増加したという。

このキャンペーンは、ロンドン公共交通機関での性的迷惑行為を取り締まる「プロジェクト・ガーディアン」の成功を受けて開始されたものだ。プロジェクト・ガーディアンは、ロンドン交通局(TfL)、ロンドン警視庁(別名「スコットランドヤード」。グレーター・ロンドン全般を担当する警察)、ロンドン市警察(シティ・オブ・ロンドンを管轄する警察組織)が連携して進めている。

この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:湯本牧子/ガリレオ]

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