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ベライゾン、AOLを44億ドルで買収 「モバイルで先頭に立つ」

2015年05月12日 20時24分 JST
Reuters

[12日 ロイター] - 米通信大手ベライゾン・コミュニケーションは12日、米インターネット・サービスのAOLを約44億ドルで買収すると明らかにした。ベライゾンは買収により、AOLが持つモバイルの動画プラットフォームやネットニュースサイト「ハフィントン・ポスト」などのコンテンツを手に入れる。

1株当たりの買収額は50ドルで、AOLの前日終値42.59ドルに17.4%のプレミアムを上乗せした水準。合意にはAOLが抱える約3億ドルの債務も含まれる。

12日午前の米国株式市場でAOL株は18%急伸。ベライゾンは0.3%安で取引されている。

買収は公開買い付けを通して行われ、手続き完了後AOLはベライゾンの完全子会社となる。

ベライゾンは買収資金は現金と借り入れにより賄うとしている。

ワイヤレス事業が成熟し、携帯電話経由での動画やコンテンツの視聴が急増する中、今回の買収は通信大手にとり事業多角化が喫緊の課題となっていることを浮き彫りにした。

米通信会社ではAT&Tも米衛星テレビ放送大手ディレクTVを485億ドルで買収する計画で、事業領域の拡大を目指している。

AOLのティム・アームストロング最高経営責任者(CEO)は従業員向けメモで、今後数年にはメディア視聴の80%がモバイル経由になるとし、「モバイルで先頭に立つ必要がある」と指摘。1億人を超えるモバイル顧客と米ナショナルフットボールリーグ(NFL)とのコンテンツ契約などの強みを持つベライゾン傘下に入る意義を強調した。

アームストロングCEOは買収後も現職にとどまる。

ウェルズ・ファーゴ証券のアナリスト、ジェニファー・フリッチェ氏は「広告販売やオンライン、およびモバイル動画配信向けにAOLが開発した技術が同社の大きな魅力」と指摘した。

AOLをめぐっては、物言う株主として知られるスターボード・バリューが米インターネット検索大手ヤフーに対し、AOLとの合併を検討するよう呼びかけていた。

スターボードのコメントは現時点で得られていない。