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MERS保険、韓国政府が外国人観光客に適用へ 国内からは「不公平だ」

2015年06月18日 00時24分 JST | 更新 2015年06月18日 00時30分 JST
Chung Sung-Jun via Getty Images
INCHEON, SOUTH KOREA - JUNE 06: Tourists wear masks as a precaution against the MERS virus at the Incheon International Airport on June 6, 2015 in Incheon, South Korea. Four deaths from Middle East Respiratory Syndrome (MERS) have been confirmed on June 5, 2015, and the number of confirmed local patients have risen to fifty as of June 6, 2015. (Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)

韓国政府は外国人観光客を対象に、MERS(中東呼吸器症候群)保険を無料で提供する計画だ。韓国に滞在中の外国人観光客がMERSに感染した場合、国が治療費などを負担するというものだ。韓国国内での患者数が拡大し、観光業にも影響を与えていることを受けての対応だが、国内からは「不公平だ」という声が挙がっている。

■MERS保険とは?

アメリカのワシントン・ポスト紙の6月16日付の記事によると、政府は外国人に対して、無料で入れる保険に入るよう案内するという。外国人観光客が韓国に滞在中にMERS感染した場合には、旅費と治療費を負担するほか、さらに3000ドル(約37万円)の特別支援金を出す。もしMERSで死亡した場合は、1億ウォン(約1100万円)を支払うというもので、22日から実施するという。

■韓国国内から批判の声

この新しい政策について、韓国国内からは批判の声が挙がっている。韓国KBSは、次のように報じた。

「そんなことで外国人観光客の考えが変わると思っているのなら、それこそ机上の空論です。この政策によって、世界の人々はむしろ『あんな保険商品が案内されるなんて』と、不安にならないでしょうか。

また、この政策は公平性の観点からも問題があります。韓国民がMERSで死亡した場合、家族には葬儀代もしっかり払われていないのが実情なのです。外国人観光客だけに特別支援金を出すというのを知って、患者の家族はどう感じるでしょう。

今、観光客に必要なのは補償金の話ではないのです。MERSを収束させたとする宣言なのです」

韓国でMERSの感染広がる

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