シンディ・クロフォード、3歳で自分の死を受け入れた弟の思い出を語る

モデルのシンディ・クロフォードの弟ジェフは、2歳の時に白血病と診断された。つらい治療を受けて病気と戦い続けたジェフが、最後には自分で治療を終える決断をしたことをクロフォードはオプラ・ウィンフリーの番組で語った。

3人姉妹だったモデルのシンディ・クロフォードの父親は、ずっと男の子が欲しかったそうだ。だから、弟のジェフが生まれた時、彼はとても喜んだという。しかし、その喜びは長くは続かなかった。ジェフは、2歳の時に白血病と診断されたのだ。

アメリカの有名司会者、オプラ・ウィンフリーの番組「オプラのマスタークラス」に出演したクロフォードは、番組の中でジェフの思い出を話した。当時8歳だったクロフォードは、初めて両親にジェフが病気だと告げられた時どういうことかよく理解できなかったという。「両親は『がん』という言葉は使いませんでしたから」と彼女は話した。

ジェフに放射線治療を受けさせるために、クロフォードの家族は自宅から車で2時間かかる病院に、ほぼ毎日のように通ったという。しかし、放射線治療で思うような成果が上がらなかったため、両親はジェフに実験段階のがん治療プログラムを受けさせた。彼の容態は回復の兆しを見せることもあり、その時は家族は希望を持つことができたが、しかし彼の容態はまた悪くなり、そのたびに家族の苦しみは増して別の治療を探した。

それまで死と直面したことがなかったクロフォードは、弟に何が起こっているのかよく分かっていなかったという。しかし、弟は自分が死ぬことが分かっていたと彼女は話した。

「ある日、ジェフが自分の部屋で座っていることに気付いた母が『何をしているの?』と話しかけました。すると彼は『お祈りをしているんだ』と答えたそうです。母が『何をお祈りしているの』と聞くと『僕が死んだ時に、ママが悲しまないようにお祈りしているんだ』と言ったそうです。私も今では母親ですが、子供がこんなことを言うなんて想像もできません」

つらい治療を受け続けていたジェフは、3歳のクリスマス休暇の前に、休暇の後病院に戻って治療は受けないとお医者さんたちに伝えたそうだ。クロフォードさんは次のように話している。

「ジェフはお医者さんたちに『治療はしない』と言いました。3歳の彼にそう言われたお医者さんたちは『分かった』と答えたそうです。そして、ジェフはクリスマス休暇を過ごした後、本来なら治療に行く予定だった日に亡くなりました。彼が自分の死が近いことを分かっていたこと、そして病気との戦いの幕引きを自分で決めたことは、私たち家族に達成感と安堵感のようなものを与えてくれました」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

1989

シンディ・クロフォードのファッション

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