リチャード・ギア、ホームレス体験を語る「誰も私に注意を払わなかった」

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ワシントンD.C.で7月16日に開かれた、「ホームレスをなくすための全国会議」で、俳優のリチャード・ギアが自分のホームレス体験をもとにこの問題への解決方法を提案した。

ギアは、こころの病を持つホームレス男性を描いた映画「Time Out of Mind」の役作りのために、ニューヨークの路上で物乞いをして1日を過ごしたそうだ。

ワシントンポスト紙によると、物乞いをしている間、ギアだと気付く人は誰もいなかった。そして1日で手にしたのはたったの1ドル50セントだった。

「私は物乞いをしてお金を稼ぐのには向いていないようです」と言って、ギアは会場の笑いを誘った。

今回の会議はホームレス問題を取り扱うイベントとしては最大規模のもので、連邦政府や地方政府の担当者、ホームレス支援団体など、ホームレス問題に取り組むおよそ1600名の人たちが参加した。

アメリカのホームレス問題は深刻だ。住宅都市開発省の最新統計によれば路上生活者数は、2014年1月時点で一晩あたり平均57万8424人に上った。

この大勢のホームレスたちが路上生活から抜け出し、安定した環境で暮らせるようにするには、まずは彼らと有意義な関係を築くことが重要だとギアは強調した。

ギアは、物乞いをする自分の存在に誰ひとり気付かなかったことで、私たちがいかに普段ホームレスの人たちの存在を無視しているかに気付かされたという。

このギアの考え方は、ホームレスの人たちにまず住居を与え、それから彼らが抱える依存症や健康問題に対処する「ハウジング・ファースト」というアプローチに従っている。多くの調査で、このハウジング・ファーストという考え方は有効だと分かっている。

ホームレスになった時に自分が感じた気持ちについて、ギアはこう説明している。「人々にとってホームレスの私は、吸い込まれることを恐れるブラックホールのような存在でした。誰も私に注意を払おうとはしませんでした」

また「どんな人もつながりを求めようしています」と、ホームレスたちがつながりやコミュニティを求めているとも話す。

ギアは、今回の話を通じて人々が「ホームレスになること」を理解し、そしてホームレス問題に積極的に関わるようになって欲しいと願っている。

ギア自身も、積極的に社会問題に取り組んでいることで知られている。ニューヨークで毎年140万人の貧しい人たちに食事を提供しているNPO「シティ・ハーベスト」も以前から支援しており、2013年には、イベントで300万ドルの寄付を集めることに成功した。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:佐藤卓、合原弘子/ガリレオ]

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