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【ニュースで学ぶ英語】日本とアメリカの学者が指摘する安倍政権のおごり

2015年07月24日 22時14分 JST | 更新 2015年07月31日 17時52分 JST
YOSHIKAZU TSUNO via Getty Images
Japanese Prime Minister Shinzo Abe smiles after he delivered a speech at the 50th anniversary ceremony for the normalizing relations between Japan and South Korea, hosted by the South Korean embassy in Tokyo on June 22, 2015. South Korean Foreign Minister Yun Byung-Se is here to attend the ceremony. AFP PHOTO / POOL / Yoshikazu TSUNO (Photo credit should read YOSHIKAZU TSUNO/AFP/Getty Images)

ハフポストの英文記事から、最新の時事英語や知って得するキーフレーズをピックアップしてご紹介します。

執筆者:丸橋 勇

衆議院で可決されて、参議院に送られた安全保障法関連案は、日本だけではなく、徐々に世界中の人に注目されつつあります。このような問題の場合は、賛否がはっきりしている場合が多いので、英語では大袈裟な表現が多くなりがちですが、そのような状況で使われる言葉が興味深く、勉強になると思います。

abe

【例文】


The Abe Administration's Arrogance of Power Moment

[以下抜粋]

On the cusp of the 70th anniversary of the end of World War II when Emperor Hirohito made his historic speech of surrender, the Abe government is attempting to drive through the Diet 11 security bills that will forever alter the landscape of Japan's postwar history. The nation that does not wage war will be no more if it gets its way.

Guided in its efforts is a military-industrial complex that is salivating to get Japan to share the burden of fighting with its closest ally, the United States. Japan has recently expressed interest in joining the North Atlantic Treaty Organization missile-building consortium, a move in seamless alliance with this New Normal for Japan, a normal that we believe threatens global security.

As scholars from Japan and the U.S., we oppose the new security bills and call on anyone who is unfamiliar with what's happening to get informed. What we have here is legislation without representation; at its worst, tyranny.

【今週のポイント】


military-industrial complex

「軍産複合体」または「軍産共同体」の意味。アメリカの故ドワイト・D・アイゼンハワー元大統領が1961年1月17日の退任演説でこの言葉を使ってから有名になったものです。ウィキペディアは、「軍需産業を中心とした私企業と軍隊、および政府機関が形成する政治的・経済的・軍事的な勢力の連合体を指す概念である」と定義しています。なお、アイゼンハワー元大統領は1960年6月、安保闘争のあおりで訪日を中止。当時の岸信介首相が混乱の責任をとって辞任しました。

【その他のキーフレーズ】

Arrogance of Power

「権力のおごり」の意味。

on the cusp of

「〜の最前線で」「〜の変わり目で」の意味ですが、この場合は、「〜の直前で」として使われています。

drive through

一般的に「〜を自動車で通り抜ける」等の意味ですが、この場合は、強引さを強調する意味合いで使われているので、"drive through a red light"(「赤信号を無視て通り抜ける」の用法に近いと思います。したがって、「11の法案を強引に可決しようとしている」ぐらいが適訳ではないでしょうか。

alter the landscape

「〜の展望を変える」の意味。

salivating

「よだれを垂らす」の意味。

legislation without representation

「代表なき立法」の意味。アメリカの独立戦争が起こった一つの理由は、イギリスの"taxation without representation"(「代表なき課税」)とされていますが、その言葉をもじったものでしょう。

at its worst

一般的にこの節は、"~ is at its best ~, at its worst ~"のように使われることが多い。「〜が良くて〜で、最悪の場合〜となる」の意味。

【ハフポスト日本版からの対訳】

安倍政権の傲慢な素顔 暴走する国家権力

昭和天皇の玉音放送で終わりを告げた第二次世界大戦から70年を迎えます。その矢先に安倍政権は、日本における戦後の歩みを変える安全保障法関連案を成立させようとしています。この安保法制が実施されれば、戦争をしない国ではなくなってしまうでしょう。

軍産複合体は、日本にその最も緊密な同盟国であるアメリカの軍事負担を共有させようと渇望しています。先般、日本は、北大西洋条約機構(NATO)のミサイル共同開発への参加に関心を示しました。こうした態度は日本の「普通の国」化とシームレスに繋がっており、これは世界の安全保障を揺るがすものと私たちは懸念します。

日本とアメリカをまたぐ学者として、私たちは安保法制に反対し、何が起きているか分からない人には、現状を知るよう求めていきます。これは「代表なき立法」であり、さらに言うならば、専制支配に足を踏み込むものとも言えます。

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執筆者
丸橋 勇(フリー通訳・翻訳業)
同時通訳者だった父親の関係で幼児期から10年間米国滞在。慶応義塾大学文学部。外資系企業等の勤務を経て、26歳で独立し以来約30年間フリーの通訳・翻訳家として活躍。主な業務内容は、ビジネス系・技術系・学術系通訳及びドキュメントの翻訳。

安保関連法案・国会の内と外

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