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松たか子が8年ぶり『HERO』出演、「時間と距離をおいたからこそできた」 胸中を明かす

2015年07月26日 00時03分 JST | 更新 2015年07月26日 00時17分 JST
Junko Kimura via Getty Images
TOKYO - MARCH 05: Actress Takako Matsu attends during the 33rd Japan Academy Aawrds at Grand Prince Hotel New Takanawa on March 5, 2010 in Tokyo, Japan. Actor Ken Watanabe and actress Takako Matsu received the awards for the best actor/actress in a leading role for the films 'Shizumanu Taiyou' and 'Viyon no Tsuma (Villon's wife)' respectively. (Photo by Junko Kimura/Getty Images)

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松たか子、8年ぶり『HERO』出演の胸中明かす「時間と距離をおいたからこそできた」

『HERO』ファン待望の、あの雨宮舞子が城西支部に帰ってきた。8年ぶりのシリーズ復帰となる松たか子にとって、この映画はどんな体験になったのだろう。これまでほとんどメディアに登場してこなかった松が、飾らない言葉で、率直に『HERO』再出演までの経緯を明かしてくれた。

◆「ちょっと違うなぁ」と思われたらどうしようって

――久しぶりの『HERO』ですね。

【松】 「ちょっと違うな、というところがあったら、言ってください」。(鈴木雅之)監督と木村(拓哉)さんにそう言いました。時間が経っているので、(雨宮が人として)変わっていて当然のところと、変わらないところと、その両方をどれだけおもしろがれるか。そこが不安なところでもありました。でも、いざ始まってみると、木村さんをはじめとする、いまの城西支部の雰囲気を新鮮に思いながら、楽しくやることができました。始まる前は、「雨宮、変わっちゃった。(何か)違うなあ」と思われたら、どうしよう……と思っていたんですけど。

――変わったところって、どんなところですか。

【松】 久利生検事との距離感ができたことで(雨宮は現在、大阪地検難波支部で検事をしている)、あらためて「あ、久利生さんってこうだった」と、観察できるような立ち位置にいられました。いざ捜査が始まると、一緒になって(捜査に)夢中になってしまうんですけど。でも、ちょっと距離をおいたところから城西支部を見られるというのは、新鮮な目線でしたね。それは時間をおいたからこそできた設定だと思います。

――では、変わらないところは?

【松】 どこまでリアリティを求めるか? というときに「こんなの、ないよね/これは実際に、ある」、そういうレベルではない何かが、『HERO』にはあるんです。ともすれば「ふざけるな」というくらいギリギリのところを往く雰囲気があって。実際に「ありえる」というところだけでは勝負していないところが『HERO』らしさだと思います。自由な発想で、どれだけチャレンジできるか。そこは『HERO』ならでは。とにかく、そこに集まった人たちが、何かワイワイやっている。事件にはすごく真剣なメンバーがいる。それが、私にとっての『HERO』です。今回の城西支部はほんとうに楽しんで事件を追っている、と私には見えましたね。

◆私にとって、木村さんはやっぱり緊張する相手のひとり

――いまの雨宮に久利生はどう映っていたと思いますか。

【松】 劇中で言葉にもしていますけど、「久利生さんは久利生さんだ」という想いと、でも、久利生さんも、やっぱりがんばってそこに居る人なのだということ。人間臭さですね。久利生さんも決して完璧な人間ではなくて、いち人間、いち検事なんだなという感覚で眺めていました。それは時間が経って、しかも、距離があるおかげで、そう思えるのかもしれないなと。最初から、特別な人がHEROってわけじゃない、というのがこの『HERO』に漂っている空気ですけど。今回は、ほんとに久利生さんも、いち人間なんだなと。だからこそ、ひとつの事件の前に、みんなが一列で並べるのが『HERO』の良さだということを、より強く感じることができました。

――木村さんとの久しぶりの共演はいかがでしたか。

【松】 木村さんはとても細やかに、相手のことを見て感じてくださる方なんです。言葉で何か言われるわけじゃないんですけど、(一緒にいて)私なんかは「お前、ちゃんとやってるのか」と言われているように感じます(笑)。久しぶりに、その感覚を楽しみました。木村さんならではの細やかさは、(以前よりも)さらに進んでいると思いますね。久利生と雨宮のちょっとしたやりとりに、木村さんのアイディアが入ることで、あ、なるほどね、とこっちもフットワークが軽くなれるところがあって。細かいところから、全体に広がるものがある。『HERO』に対する木村さんの想いを感じます。私にとって、木村さんはやっぱり、緊張する相手のひとり。私が最初に(民放の)連ドラ(『ロングバケーション』)に出たときにご一緒した方なので。いつも(どの作品でも)ちゃんとしなきゃとは思っているんですけど、やっぱり「がんばらなきゃ」と思いますね。本気でぶつかって、何かが起こればいいなと思う人が木村さんです。

――緊張されるんですね。松さんと木村さんは「あうん」だと思っていました。

【松】 ああ、久しぶりだなとか、あ、この感じだね、と何となく木村さんと息があって、こっちの方向だね、と一致するときはとても嬉しい。それは木村さんに限らず、どなたとやるときもそうですけど。でも、懐かしいなというところで、楽しい、楽しいって、ふたりだけで盛り上がっても、つまらないから。プラス何か、新しいものがそこにないと次にいけないから。今回も、その結果、何かが生まれていればいいなと思っています。

(文:相田冬二)

松たか子

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