インドの村議会、15歳と23歳の姉妹を強姦するよう命令 兄弟の駆け落ちに「刑罰」

インドのある村の議会は、既婚女性と駆け落ちした男性に対する罰として、彼の2人の姉妹を強姦するよう命じた。
Activists from various women's rights organisation and children stage a silent demonstration against sexual assault and rapes on women, in Bangalore on April 22, 2015. AFP PHOTO/Manjunath KIRAN (Photo credit should read MANJUNATH KIRAN/AFP/Getty Images)
Activists from various women's rights organisation and children stage a silent demonstration against sexual assault and rapes on women, in Bangalore on April 22, 2015. AFP PHOTO/Manjunath KIRAN (Photo credit should read MANJUNATH KIRAN/AFP/Getty Images)
MANJUNATH KIRAN via Getty Images

インドのある村の議会は、既婚女性と駆け落ちした男性に対する罰として、彼の2人の姉妹を強姦するよう命じた。議会は選挙によって選ばれておらず、議員は全員が男性。23才と15才の姉妹は、7月30日に命令が下された後、バパット地方の村を逃げ出している。

The Times of India紙によると、男性は自分よりも高いカーストの女性と駆け落ちしたという。

現在、 アムネスティ・インターナショナルがインドの最高裁判所に対し、姉妹を家に帰らせるよう求めている。アムネスティ・インターナショナルは、いわゆる「人民裁判」で下されたこの最悪な決定を酷評している。「このような『裁判』は、国の正統な法治の枠外で機能している。大抵、こうした『裁判所』は支配カーストの中年以上の男たちで構成され、村の社会や交流のルールを決めているのです」

姉妹と共に逃げた家族の一人は「村に戻れば自分たちの命が危ない」と語った。彼らの家はすでに村人たちによって荒らされたという。アムネスティ・インターナショナルによると、彼らは最高裁判所に保護を申請したが、地元の警察から嫌がらせも受けているという。

申請には、レイプを罰則とすることに抗議する4万を超える署名が集まった。命令を下した村の評議会は姉妹に対し、顔を黒く塗って裸で町を歩き回ることを命じている。

インドの強姦発生率の高さに対する政府の取り組みにもかかわらず、地方の議会による刑罰は続いている。昨年、20才の女性がパートナー以外の別の男性と関係を持ったとして、村の長老たちが集団強姦を命じる事件があり、大きなニュースとなった。BBCの当時の報道によると、この村の議会は選挙によって選ばれていないが「彼女の行動は地域のおきてに反する」とした。

ワシントン・ポスト紙によると、インドの強姦事件は、2012年に約2万5000件が報じられた。過去40年間で9倍に増えたという。地方では、性的暴力への社会的無関心や、警察の機能不全、強姦を口外させない家族からの圧力が、強姦への更なる取り組みへの大きな障害となっている。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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