ヒゲで性格がわかる?専門家が分析する「ヒゲ性格診断」

無精ヒゲを生やす人は、流行に敏感ーー専門家によれば、ヒゲの種類には意味があるらしい。

人間は第一印象が大事だ。だから、スーツの裾の長さや靴の種類を気にしたほうがいい。もちろんヒゲだって例外ではない。

私たちは、無精ヒゲを生やす人は、おおらかでこだわりがないと思いがちだ。しかし、ヒゲの研究者であり、ダヴ・メンズケアのフェイシャルグルーミング専門家や作家としても知られるアラン・ピーターキン博士によれば、ヒゲを生やした男性の自信にあふれた姿は、どちらかといえば、私たちをドキドキさせるようだ。

ヒゲと一口に言っても色々な種類がある。生やすヒゲによって何か違いがあるのだろうか? ピーターキン博士が説明してくれた。

あごヒゲ

中高年の男性が生やすヒゲ

「多くの人が、あごヒゲといえば学者が生やすものだと考えていますし、実際に多くの学者があごヒゲを生やしています。また、宗教的な側面もあります(モーゼやイエス・キリストもあごヒゲを生やしているでしょう)。あごヒゲは、歴史的な重みがあるヒゲなんです。古風なヒゲではありますが、最近では若い人たちが生やしているのを見かけることもあります」

ヤギヒゲ

「過去にとらわれた男性」

「このヒゲは、1990年代に流行りました。当時は、自己表現の手段でもあったのですが、多少やり過ぎ感がありました。今でもヤギヒゲを生やしている人もいますが、私がインタビューした男性は『お父さんや歯医者がまだヤギヒゲを生やしていたら、スタイルについて考え直すべき時だ』と言っていました」

無精ヒゲ

「流行に敏感な男性」

「エスクァイアやGQなどの男性雑誌を見ると、広告の3つに1つは無精ヒゲの男性だと気が付くでしょう。上に口ヒゲを重ねたり、インパクトのあるもみあげを生やしている場合もありますが、ベースは無精ヒゲです。このヒゲに関する唯一の誤解は、無精ヒゲを生やすのは簡単だ、ベッドから起きればいいだけなんだから、と思われていることです。無精ヒゲを保つには、本当は手入れが必要なんです」

もみあげ

「楽しいこと好きな男性」

「もみあげといえば、エルビス・プレスリーを思い出す人が多いのではないでしょうか。私が思うに、もみあげを試している男性が多いのは大学のキャンパスや、ブルックリンのヒップスターたちです。見た目に遊び心があるからでしょうか」

帯状のあごヒゲ

「自分に注目して欲しい男性」

「このヒゲを生やすのは、限界に挑みたい、そして自分のヒゲについてまわりに触れてほしいと思っている男性です。彼らは何もかもやりつくしてしまい、街角やオフィスでは出会うことのできない新しい何かを探し求めています」

口ヒゲ

「ちょっと自惚れた男性」

「歴史的に見て、最も評判の悪いヒゲではないでしょうか。70年代、口ヒゲには性的な意味が込められていました。スインガー(性的に奔放な人)口ヒゲ、ポルノ口ヒゲ、ゲイ/バイセクシャル口ヒゲなんてのもありました。口ヒゲにはそういった過去がついてまわりがちですが『Movember(モーベンバー。11月に1カ月間ヒゲを剃らないファンドレイジング・イベント)』のようなチャリティ活動のおかげで、最近ではそう思われなくなってきています。今、口ヒゲを生やしている若い男性は自信に満ちています。彼らは、まわりの人は口ヒゲの意味を自由に解釈すると思っているし、それにどう解釈されようと気に掛けません」

U字型口ヒゲ

反抗的な男性

「U字型口ヒゲを生やしているのは、バイク乗りやレスラーだと考えられてきました。ハルク・ホーガンのような有名人がこのヒゲを生やすと、きまって彼らのキャラクターとヒゲは関係があると考えられます」

カイゼルヒゲ

快活な男性

「アカペラの男声四重唱グループ、南部の紳士、有名な野球選手ローランド・フィンガーズなどを連想させるヒゲです。ポーチでお茶をすするような古風さを感じさせます」

ソウルパッチ

少し変わり者

「両世界大戦の間、特にアメリカの男性は綺麗にヒゲを剃っていました。その後10年おきに、この小さな顔ヒゲが登場しました。50年代にはビート族、60年代にはヒッピーたちがソウルパッチを生やしました」

マトンチョップ

「心の広い男性」

「片眼鏡をかけたヴィクトリア朝の紳士、もしくは南北戦争で北軍の将軍を務めたバーンサイドを連想します。とてもヴィクトリア朝らしいヒゲです」

ヒゲなし

良家の子女

「以前、男性にとって外見はとても重要なものでした。一時的にではなく、生涯通して大切にしていたのです。若い世代は、ヒゲを生やす時期と、生やさない時期を繰り返すものですが、今のトレンドは、ヒゲを剃る方だと思います。『マッドメン』のようにきれいに剃るスタイルです」

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(追記)

かつてピーターキン博士は、ヒゲは本人の多くのことを語ると話していたが、それは変化しているようだ。博士は次のように説明している。

「ヒゲから、その人の政治観や宗教観、階級を知ることができたものでした。しかし20世紀終わりから21世紀半ばにかけて、ヒゲがもつ意味は、本人に尋ねない限りわからなくなりました」

「あごヒゲや口ヒゲには何か意味があるのでは、と私たちは考えます。しかしヒゲはその男性がどういう人間かを示しているわけではないのかもしれません」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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