5歳の双子の絆。姉は、白血病と闘う弟のドナーになった。

5歳のブラッドリー・ゴティッシュくんは、白血病の治療のため幹細胞移植を必要としていた。

シェアとは、思いやりだ。この幼い双子には、そう感じさせる絆がある。

シカゴに住む、5歳のブラッドリー・ゴティッシュくんは、白血病の治療のため幹細胞移植を必要としていた。そのとき、最初のドナーに名乗りを上げたのは、双子の姉シャーロット“チャーリー”ちゃんだった、と地元局WGN-TVが報じた。ブラッドリーくんのがんが寛解(かんかい)期に入った現在、ふたりは以前より特別な絆で結ばれているという。

「ふたりは、ベストフレンドですね」と、双子の父ブライアン・ゴティッシュさんはWGN-TVに語った。「今やふたりの絆は、これ以上ないほど強くなりました」

2014年11月、急性骨髄性白血病と診断されたブラッドリーくんにとって、考えられる最良の治療は化学療法と骨髄移植だった。ふたりの両親ブライアンとジェニファー(ゴティッシュ)夫妻は、チャーリーちゃんが幹細胞ドナーとして適合したことを受けて、1月に外科手術について娘に相談した。

「娘にも意思決定するプロセスを感じてもらいたかったし、彼女に(移植に備えて)心の中で準備して欲しかったのです」と、ジェニファーさんは語った。「それで、ブラッドリーの血液は病気に侵されているけれど、あなたの血液は健康なのよ、と説明したんです。そうしたら、『やってみようよ』て言ってくれたんですよ」

ABCニュースによれば、外科手術は2月、シカゴのアン&ロバート H. ルリー・チルドレンズ・ホスピタルで行われた。勇敢にも、その手術を受けたチャーリーちゃんは、ほとんど涙も見せず、不満も言わなかったという。弟の病気の根治をサポートした。

双子を担当した移植コーディネーター、ジェニファー・シュナイダーマン博士は、ピープル誌に対し「ふたりとも順調に回復しています――私たちの願いは、移植から時間が経つほど再発の可能性が低くなるので、ブラッドリーくんが全快するチャンスが広がることです」と語った。

まだ定期的な診断が必要だが、ブラッドリーくんは回復している。双子は幼稚園に通い始めており、日々のスケジュールを取り戻しつつある。

「いつでも誰かの手助けをし、いつでも誰かに与えるために、常に無私であること――。それを学んでくれることを、親として願っています」と、ブライアンさんはABCニュースに語った。「今回のことは、愛情と命がいかに貴重なものであるかを示していると思いますし、ふたりには、決して命は当たり前にあるものだと思わないでほしいな、と願っています」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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