アシッド・アタック被害者の女性が、メイク指導動画で訴える現実

レシュマさんは、アシッドアタック(酸攻撃)を受けて顔に傷を負ってから、日々のメイクに縛り付けられるようになってしまった。しかし、ぞっとするような犯罪の暗い現実も訴えている。

インドのレシュマさんは、アシッドアタック(酸攻撃)を受けて顔に傷を負ってから、日々のメイクに縛り付けられるようになってしまった。しかし、口紅のテクニックを教える一方、ぞっとするような犯罪の暗い現実も訴えている。

NPO団体「メイク・ラブ・ノット・スカーズ」と共に、レシュマさんは自身のテクニックを説明するメイクの指導用動画を撮影し、アシッドアタックがどれだけ簡単に行われるのかを伝えている。硫酸や塩酸は、口紅やアイシャドウと同じくらい簡単に店で手に入ってしまう、と注意を呼びかけている。

「口紅はどこの店にも置いてあります。濃酸類もそうです」とレシュマさん。「それが、女性が毎日、アシッドアタックの被害に遭っている理由なんです」

2013年のウォール・ストリート・ジャーナルのリアルタイムブログによると、毎年1500人の女性がアシッドアタックの被害にあっている。

アシッドアタックは被害者の容貌を著しく傷つけ、筋肉や内部の組織も損傷を受けることが多い。

アメリカ国務省によると、被害にあった人たちは仕事を探すのに苦労し、自殺を選んでしまう人も多くいる。

これらの被害にあった人を助けるため、「メイク・ラブ・ノット・スカーズ」は、一般の店で濃酸類の販売を禁止するよう働きかけている。

このNPOによる濃酸類の販売禁止を求める嘆願書には、9月2日時点で2,000人以上の署名が集まった

濃酸類の販売を禁止する運動に加え、このNPOは被害にあった人の話をシェアしたり、リハビリを支援する活動もしている。

インド・バンガロール出身の別の女性、レカさんは、2013年に夫からアシッドアタックを受け、顔と手と胸に火傷を負った

メイク・ラブ・ノット・スカーズは、SNSを通じてレカさんの治療のために100,000インドルピー(約18万円)の資金を集めた。

この請願書について学び、どのように自分が関わるか考えてみましょう

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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