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2015年10月24日 01時05分 JST

生命は私たちが考えていたよりも3億年前に誕生していた(研究結果)

Stocktrek via Getty Images
Earth with North America prominent

ある科学者グループは、私たちが考えていたよりもはるか昔に地球上の生命が誕生していた可能性を示す証拠を発見した。しかし、それを祝うのにふさわしい大きさのバースデーケーキが焼ければ良いのだが――キャンドルはおよそ41億本も必要になる。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の地質学者チームは10月20日、オンラインで発表した論文のなかで、史上最古の生命の痕跡と考えられる炭素のサンプルを発見したと明らかにした。生命は約38億年前に誕生したという説が一般に流布しているなか、「生物により生じた」炭素とされるもの(彼らが発見した炭素は、一般的に生き物と関連づけられる独特な同位元素であるためそういわれている)は41億年前のものだという。

研究グループの説明によると、同チームは10000個以上のウェスタンオーストラリア産のケイ酸塩鉱物ジルコンの中から、炭素である可能性がある黒い斑点を含んだ結晶を見つけるため、仕分けを行ったという。黒い斑点をもった656個の候補の中から79個が分析され、実際に炭素を含んでいたのはわずか1個のみだった。

この炭素が地球上最古の生き物に由来するものかどうかを断定するためには、より多くのデータが必要となる。それも相当な量だ。理想としては、炭素を含んだジルコンをあと1000個ほどだ。「私たちが見積もったところでは、そのようなデータセットを入手するには1500万ドルが必要になります」と、本研究の共著者でありUCLAで地球科学の教授を務めているマーク・ハリソン教授はハフポストUS版の取材に応じて語った。「これは、NASAの惑星ミッションにかけている費用の約3%にあたります」

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ジルコンの中に見つかった炭素は、これまでに考えられていたよりも3億年前に地球上の生命が誕生したことを示している。

もしこれが確かだとなると、古代のジルコン結晶の内部に見つかったこの炭素は、地球上生命の起源を3億年ほど前倒しにすることになる。

これは重大なことだとハリソン教授は語った。「これにより、40億年前の地球は今日の姿に近いものだった(たとえば海洋や大陸やプレート構造が類似していた)という説はいっそう強固なものとなり、乾燥していて、生物が皆無で、大部分がマグマだったという長年続いてきたパラダイムは覆されます」。

「20年前の時点では、この説は異端でした。38億年前の生命の痕跡が発見されたことは衝撃的でした」と、ハリソン教授は報告書の中で付け加えた。「地球上の生命はほとんど瞬間的に誕生した可能性があります。適切な要素があれば、生命はすぐに形成されるように思われます」

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写真のマーク・ハリソン教授と他の地質学者たちは、これまでに考えられていたよりも3億年前に地球上に生命が誕生したことを示す炭素を発見した。

「この黒鉛(純粋炭素)は、今年、研究者の)べス・アンとパトリックが調査を行ったときに41億年ぶりに日の目を浴びました」とハリソン教授は語った。また教授は、この発見が確かなものであると2人は「確信している」とも付け加えた。

ハリソン教授はハフポストUS版に対し、この有機体は光合成バクテリアである可能性があると述べ、その同位炭素の構造は、過去35億年間の地質記録上で発見された有機物がもつ平均的な同位元素の構造と「まったく同じ」だと語った。

ハリソン教授は「聖書の天地創造にある意味で似ている起源神話」と対比しつつ、「地球の歴史における最初の数億年間は混沌としていて、生命が存在せず、大陸もない世界だったというこれまでの見解は、実際には観測データに基づいた根拠ではありませんでした」と付け加えた。

Images From NASA's Hubble Telescope

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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