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アウンサンスーチーさん、投票用紙にキス ミャンマー総選挙の焦点は?

2015年11月08日 22時05分 JST | 更新 2015年11月08日 22時49分 JST
Stephen J. Boitano via Getty Images
YANGON, MYANMAR - 2015/11/08: NLD leader Aung San Suu Kyi kisses her ballot, at a polling station, during the first general elections in 25 years in Yangon, Myanmar. The NLD is expected to have a landslide victory. (Photo by Stephen J. Boitano/LightRocket via Getty Images)

ミャンマーで2011年の民政移管後、初めてとなる総選挙の投票が、11月8日に行われた。民主化を求める野党・国民民主連盟(NLD)が25年ぶりに総選挙に参加し、同党を率いるアウンサンスーチーさん(70)も、旧首都ヤンゴン市内の自宅近くの投票所で一票を投じた。

投票は午後4時(日本時間同6時半)に締め切られ、即日開票される。NHKニュースなどが報じた。

スーチーさんは、1990年と2010年の総選挙では自宅軟禁下にあり、自身が当選した2012年補選は自宅の選挙区が補選対象でなかったため、今回が初の投票だ。Getty Imagesは「スーチーさんが投票用紙にキスをした」として、写真を配信した。

■スーチーさん、「私が政府を運営していく」と意欲

スーチーさんは、ミャンマーで「建国の父」と言われるアウンサン将軍の長女。1988年4月、ミャンマーで民主化運動が高まり、軍の実力行使による内乱状態のなか、イギリスから帰国。「非暴力不服従」を唱え、NLD総書記となるが、1989年7月から軍政によって自宅軟禁された。NLDは1990年の総選挙で、485議席中392と全体の81%もの議席を獲得して圧倒的な勝利を得たものの、政府は民政への移行を拒んだ。スーチーさんは、1991年にノーベル平和賞を受賞している。

ミャンマーの憲法は、外国籍の家族を持つ人物が大統領に就任することを禁じている。スーチーさんの亡夫はイギリス人で、2人の息子がイギリス国籍のため、現在の憲法では大統領に就任できない。

しかし、テレ朝newsによると、スー・チーさんは5日の会見で、選挙に大勝した上で、「私が政府を運営していく。大統領は党の方針に従って職務を行う」と話し、リーダーとして国を引っ張っていく意気込みを見せていた。

■NLDが過半数を占めるかが焦点に

朝日新聞デジタルによると、ミャンマーの総選挙は小選挙区制。国会の上下両院(定数664人)のうち、25%の軍人枠を除く民選枠(498人)を選出する。前回はNLDが参加せず、軍政がつくった現与党・連邦団結発展党(USDP)が圧勝。今回は政権交代を訴えるNLDが優勢とみられており、民選枠の3分の2の議席を獲得し、全体の過半数を占めるかが焦点になっている。

これまでの選挙では不正行為が指摘されてきたため、ミャンマーの選挙管理委員会は今回、日本や欧州連合(EU)などから選挙監視団を本格的に受け入れた。国内外合わせた選挙監視員の人数は、約1万人だという。

ミャンマー総選挙


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