マイリー・サイラス、真っ白なピアノをペロリ。LGBTを支援するために

多額の寄付を集めた方法とは?

11月7日夜、アメリカ・ロサンゼルスのLGBTセンターで行われた、ゲイ擁護団体GLAADが主催するヴァンガード賞の授賞式は、アメリカ人歌手のマイリー・サイラスにとって忘れられない夜となった。LGBTのホームレスの若者のための取り組みで受賞しただけでなく、同団体のロサンゼルス・オフィスのために、多額の寄付を集めたのだ。

ピンクのマーメイドの衣装をまとったサイラスは、貝殻のクラッチバッグを持って、彼女らしいブロンドのドレッドのヘアスタイルで、レッドカーペットの上を意気揚々と歩いた。

サイラスはステージに飛び入りし、ミュージシャンのリンダ・ペリーが、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のスター、ルビー・ローズによって寄付された白いグランドピアノを競売にかけるのをサポートした。

サイラスは自身の声以外で最も有名な、彼女の持ちものである――舌を使ってこの楽器を試してみた。ピアノは、高額の5万ドル(約615万円)で売れた。

ゲイ擁護団体GLAADは、サイラスが5月に始めたハッピー・ヒッピー財団での活動に対し、ヴァンガード賞を授与した。この非営利団体は、ホームレスとなったLGBTの若者や、その他の危険にさらされた人々のために尽力している。

スピーチでサイラスは、受賞について「感謝という言葉では足りないわ」と語り、センターが彼女自身の生活に与えた影響について語った。

「あるサポートグループの前に座る機会をもらって、これまで自分に与えられなかった、“自分を愛する気持ち”を感じることができたの」と語り、「LGBTセンターは、私が閉じ込められていた檻の鍵を持っていて、開放してくれたの。みんなのためにも、同じことをしたいと思ってる」と付け加えた。

彼女はまた、このスピーチの場で、若いホームレスのLGBTの多さ、そして彼らが直面する困難さについて啓蒙を行った。

アメリカには、毎年160万人以上、家出したり家がなかったりする若者がいて、そのうちの40%がセクシュアル・マイノリティだといわれてます。今私たちが豪勢な食事をふるまわれ、きらびやかなドレスを着ている人がいる、ここハリウッドだけでも、6100人以上の24歳以下のホームレスの人々が、日々路上で暮らしてる。この4人に1人以上が、彼らの人種や性的志向のためにヘイトクライムの被害を受けているんです。

LGBTの権利だけが近年マイリーが熱意を持って取り組んでいるものではない。ヒット曲「レッキング・ボール」の歌い手である彼女は、作家であり環境活動家であるカール・サフィナとともに、カナダのブリティッシュコロンビア州での狼の大量虐殺の計画に抗議するツアーを行った。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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