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「太陽系に最も近い惑星」実在せず。ケンタウルス座アルファ星Bb、幻だった(研究結果)

2015年11月10日 18時10分 JST | 更新 2015年11月10日 18時10分 JST
European Southern Observatory/Flickr
This artist’s impression shows the planet orbiting the star Alpha Centauri B, a member of the triple star system that is the closest to Earth. Alpha Centauri B is the most brilliant object in the sky and the other dazzling object is Alpha Centauri A. Our own Sun is visible to the upper right. The tiny signal of the planet was found with the HARPS spectrograph on the 3.6-metre telescope at ESO’s La Silla Observatory in Chile. More information: <a href="http://www.eso.org/public/images/eso1241a/" rel="nofollow">www.eso.org/public/images/eso1241a/</a> Credit: ESO/L. Calçada

太陽系以外としては地球から最も近い場所にある惑星が、実は存在していなかった……。そんな衝撃的な研究結果が発表された。ナショナル・ジオグラフィックなどが報じた。

問題の惑星は「ケンタウルス座アルファ星Bb」。2012年10月、スイスのジュネーブ大学などの国際研究チームがドップラー分光法という方法を用いて、「地球サイズの惑星を発見した」と科学誌のネイチャーに論文を発表した。地球から4.39光年離れた恒星「ケンタウルス座アルファ星B」の周囲を回っていると考えられていた。

しかし、イギリスのオックスフォード大学の大学院生のヴィネシュ・ラジポールさんが10月19日、論文サイト「アーカイヴ」に最新の研究結果を投稿した。それによると、2012年の発見は観測データ上に現れた「幽霊」にすぎなかった。恒星の黒点、観測装置の電子ノイズ、別の恒星による引力などが、恒星の表面にかすかな光のパターンを作り出した。それを惑星のせいと勘違いしたことで、「幻の惑星」が生まれてしまったのだという。

■「宇宙戦艦ヤマト」や「アバター」の舞台に

「ケンタウルス座アルファ星」は、A星、B星、C星(プロキシマ)の3つの恒星からなる三重連星。以前より惑星が存在する可能性が指摘されており、SF作品の舞台にもよく使われている。

1980年のテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマトIII」では第4惑星に人類が移住しているほか、実写映画にもなった「トランスフォーマー」シリーズでは、正義のロボットたちの出身地が、アルファ星近くの人工惑星「セイバートロン」だった。2009年公開の映画「アバター」の舞台は、A星の周囲を回る惑星「ポリフェマス」の衛星パンドラ……という設定になっている。

NASAが発見した地球にそっくりな星


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