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野坂昭如さん死去 『火垂るの墓』原作者、タレントとしても活躍

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NOSAKA
参議院内閣委員会に出席した野坂昭如氏(右、参院の会)(東京・国会内)  撮影日:1983年08月09日 | 時事通信社
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『火垂るの墓』で知られる作家、タレントの野坂昭如さんが12月9日、東京都内の病院で死去した。85歳。朝日新聞デジタルなどが伝えた。

早稲田大学第一文学部を中退して放送作家、作詞家として活動するようになり、童謡「おもちゃのチャチャチャ」などを作詞した。1963年に、自身の戦争体験を題材にした小説『エロ事師たち』で作家デビュー。1967年に『火垂るの墓』『アメリカひじき』で直木賞を受賞した。

神戸で空襲に遭って両親を亡くし、栄養失調で亡くなる幼い兄妹を描いた『火垂るの墓』は、1988年にスタジオジブリの高畑勲監督によって映画化され、人気作品となった。野坂氏は、太平洋戦争の悲劇を民衆の側から見つめた『戦争童話集』など、戦争体験にまつわる執筆や発言でも注目された。

1983年6月の参院選で、青島幸男氏らの「第二院クラブ」公認で比例区から当選。しかし同年12月、衆院選に旧新潟3区から立候補するため辞職した。

元首相の田中角栄氏は当時、ロッキード事件で受託収賄罪などに問われ、83年10月に一審の東京地裁で懲役4年の実刑判決を受けていた。野坂氏は、田中氏に対抗して立候補し、「金権政治」を批判して注目されたが、田中氏の圧倒的な地盤を崩すことはできず落選した。

サングラスをトレードマークにテレビでも活躍し、「朝まで生テレビ」(テレビ朝日)初期に、大島渚氏らとともに出演。政治や社会事象についての歯に衣着せぬコメントが人気を集めた。歌手としても活動した。

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