南米ウルグアイに円状の橋が登場 その理由が素敵だった

南米ウルグアイに、少し変わった形をした橋が完成した。

南米ウルグアイに、少し変わった形をした橋が完成した。

橋の名前は「ラグナ・ガルソン橋」。設計したのはニューヨークを拠点に活動するウルグアイ人建築家、ラファエル・ヴィニオリ氏だ。日本では、東京国際フォーラムのデザインを手がけた人物としても知られている。

特徴的な円形が目を引くが、この橋が円のような形をしているのには、ある理由があるのだ。

円の半分はそれぞれ、一方通行の車線になっている。この車線が円のラインに沿ってカーブしているため、ドライバーは速度を落として運転する必要がある。

「この橋のコンセプトは、橋を渡るという行為を、車の速度を落としてもらうことで、素晴らしい景色を一望できる機会に変えること。そして同時に、中央に歩行者用の通路を作ることでした」。ヴィニオリ氏はディジーン誌に対して語った。

橋は礁湖を跨いでかかっており、ウルグアイの南海岸上で「礁湖の中の礁湖」を形成している。テック・インサイダーによれば、橋は多少開発が行われているマルドナドの街と、ほとんど手つかずのロチャの街を繋いでいる。

この橋が建てられる前、人々が街から街へ移動する唯一の手段は、車を一台一台ボートに載せて浮かべ、渡ることだった。しかし現在は、この橋のおかげで毎日1000台以上の車が渡るという。コンスルタティオ・リアル・エステートが報じた。

ラグナ・ガルソン橋の建設計画に1000万ドル(約12億円)を投資したアルゼンチンのデベロッパー、エドゥアルド・コンスタンティーニ社によると、完成まで16カ月かかったこの橋は、観光名所や展望台、釣りのスポットにもなる予定だという。

「アイコニックな建築作品で、ロチャの海岸の開発を促す触媒となるでしょう」。デベロッパーはテックインサイダーへのメールで語った。「2つの礁湖に跨る区間のうち開発可能なのは35%だけで、50%は緑地に充てなければなりません」。

ディジーン誌によればラグナ・ガルソン橋の建設は2014年に着工し、1年後の2015年末に完成したという。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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