乙武洋匡さんが清原和博容疑者に、1人だけ呼ばれて聞かれたこと

「五体不満足」の著者の乙武洋匡さんが14日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」にゲスト出演し、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者との秘話を語った。
Getty Images/時事通信社

「五体不満足」の著者の乙武洋匡さん(39)が2月14日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」にゲスト出演し、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)から「自分の体のことを考えて『ウワー』って考えたりすることないの」と疑問を投げかけられたことがあることを明かした。

乙武さんは20代のころ、スポーツライターとして巨人時代の清原容疑者を密着取材していた。

ジャイアンツ時代で怪我が多く、2軍にいらっしゃる時期が長かったんですね。そのとき、ウエイトトレーニングルームにこもってよく練習をなさっていたんですけど、そこはどなたも報道陣を入れなかったので「開かずの扉」って言われていたんですよ。ところがある日、パッとドアが開いて、医学療法士の方が「乙武さんどうぞ」と言われて、私だけ中に入れて頂いたんですね。そこでまた毎日のように私だけ入れて頂くようになって、「なんでなのかなあ」というのが私の中ではすごく気になっていたんですよ。

そしたら何日目かな、清原さんが「乙武君さあ、自分の体のことを考えてウワーッて考えたりすることないの」って言われたんですよ。どうやら、清原さんは本当に恵まれた肉体で、これまで野球で素晴らしい成績を残してきて、それがだんだん怪我がちになって、思うような成績を残せない、試合いにも出られないということで、彼のおっしゃる「ウワー」と言う状態になってしまっていたみたいで。それを私から克服するヒントが得られたらという思いで、なんか招き入れてくださったんだなあ、と思ったんですね。

乙武さんは清原容疑者について「すごく内面が繊細で、弱くて、それを隠すために、ガーッと威嚇するような態度に出てしまうということがある方だった」とコメント。「今回、このニュースで見てすごくショックでしたけれども、そういう弱い部分がこういうふうに出ちゃったんだなぁと思って、悲しく思いました」と寂しげに話した。

乙武さんは早稲田大在学中の1998年に障害者としての体験を綴った「五体不満足」を出版、ベストセラーになった。その後、スポーツライターを経て、2007年4月〜10年3月、東京都杉並区立杉並第四小学校で教師、13年2月〜15年12月、東京都教育委員を務めた。

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