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「イスラム国」が化学兵器使用か イラクで使われた「マスタードガス」とは?

2016年02月16日 15時46分 JST
ASSOCIATED PRESS
FILE - In this Nov. 13, 2015, file photo, a Kurdish peshmerga fighter stands next to a destroyed building inside the town of Sinjar, northern Iraq. The Islamic State militants who stormed into the Iraqi town of Sinjar in 2014, massacring members of the Yazidi minority and forcing women into sexual slavery, are gone. But Sunni Muslims who lived alongside the Yazidis there for generations say their own nightmare is far from over and many have yet to return, saying they fear revenge attacks. (AP Photo/Bram Janssen, File)

過激派組織「イスラム国」(IS)がイラクでのクルド人部隊との戦闘において、化学兵器のひとつである「マスタードガス」を使用していたことが、オランダ・ハーグにある化学兵器禁止機関(OPCW)の調査でわかった。イラクでの化学兵器使用は、フセイン政権崩壊後初めて。2月16日、BBCなどが報じた。

マスタードガスは、硫化ジクロルジエチルを使った毒ガスで、付着すると皮膚がただれ、呼吸困難で死亡することもある。純粋なものは無色無臭だが、工業製品はからしのような臭いがあることからマスタードガスの名前がついた。第1次世界大戦でドイツ軍が初めて実戦に投入した地名「イーペル」にちなんで、「イペリット」とも呼ばれる。

ロイターがOPCW関係者の話として伝えたところによると、2015年8月にクルド人自治区の中心都市アルビルでの戦闘でマスタードガスが使われたとみられる。体調が悪くなった約35人の兵士からサンプルを採取しOPCWが調べたところ、マスタードガスに対する陽性反応が見られた。

化学兵器の入手先は明らかにされていないが、シリアで入手した可能性がある。一方でイラクで調達した可能性もあることから、アメリカ情報機関が分析中だ

アメリカ中央情報局(CIA)長官のジョン・ブレナン氏は2月14日、CBS の「60ミニッツ」に出演し、「ISは、塩素ガスやマスタードガスを、少量ながら製造する能力を有しているとCIAは考えている」とコメントしている。


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イラクと「イスラム国」


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