PL学園野球部が休部へ 剣道部OBが新監督。KKコンビ輩出の名門校

春夏の甲子園大会で計7回の優勝を誇る高校野球屈指の名門、PL学園が2月17日、硬式野球部を夏の大会を最後に休部させる方針となった。
時事通信社

春夏の甲子園大会で計7回の優勝を誇る高校野球屈指の名門、PL学園(大阪)が2月17日、硬式野球部を夏の大会を最後に休部させる方針であることを明らかにした。同校事務局が「廃部ではなく休部という形になると思う。その先のことは分からない」と説明したと、日刊スポーツが報じた。

PL学園は1980年代には桑田真澄、清原和博らを擁して高校球界で圧倒的な強さを発揮した強豪校だったが、2015年には新入部員募集を停止。秋の大阪大会には2年生のみの選手12人で臨み、1回戦で敗れていた。

監督は2013年10月から2代続けて校長が兼務してきたが、同校事務職員で剣道部OBの川上祐一氏(41)が新しく就任することになった。16日の大阪府高校野球連盟の理事会で登録変更が承認された。毎日新聞によると、野球の指導経験はないという。

■暴力事件で対外試合禁止の過去

同校野球部は宗教法人「パーフェクト・リバティ(PL)教団」(本部・大阪府富田林市)を母体とするPL学園が1956年に創部した。

甲子園に春夏合わせて37回出場。桑田真澄投手、清原和博選手のKKコンビを擁した1983年夏と85年夏には全国制覇を果たした。87年には春夏連覇したほか、前田健太投手(広島)、福留孝介選手(ドジャース)ら多くのプロ野球選手を輩出した。

しかし、吉川大幾(巨人)らが出場した2009年夏を最後に甲子園出場がなく、成績は低迷。2013年2月には寮内で2年生部員4人が1年生部員に暴力を振るったとして6カ月の対外試合禁止処分を受け、2013年4月に監督が退任。以後は、専任の監督不在が続いていた

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