NEWS

USJ、沖縄進出の撤回を検討 振興策の目玉、ディズニー構想で敬遠か

2016年02月18日 00時17分 JST | 更新 2016年12月12日 19時45分 JST
YOSHIKAZU TSUNO via Getty Images
Visitors enjoy a tour at the movie theme park Universal Studios Japan (USJ) in Osaka on May 10, 2012. USJ unveiled plans to build the first international version of the theme park 'Wizarding World of Harry Potter' in Osaka. AFP PHOTO / YOSHIKAZU TSUNO (Photo credit should read YOSHIKAZU TSUNO/AFP/GettyImages)

大阪で映画を題材にした大規模テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)を運営する会社が、沖縄での新設計画について、撤回を含めて検討している。日本経済新聞が2月18日付朝刊で伝え、共同通信なども相次いで報じた。

USJは大阪の湾岸部に2001年に開園した。ハリウッド映画の世界を再現したアメリカのテーマパークを再現し、人気映画「ハリー・ポッター」のアトラクションなどで人気がある。2カ所目として、沖縄県本部町の「海洋博公園」に、2020年にも新テーマパークを開業させる計画を打ち出していた。公園には「沖縄美ら海水族館」などの人気施設があり、約600億円を投資して大型アトラクションを建設し、年間600万人の集客を目指すとしていた。

ただ、2015年11月にUSJの親会社がアメリカのケーブルテレビ大手「コムキャスト」に替わり、計画を再検討した結果、慎重姿勢に転じたと、日本経済新聞は報じている。

universal studio japan

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)の有力候補地を視察する菅義偉官房長官(前列左) 撮影日:2015年08月12日

USJの新テーマパークを日本国内に新設する構想は、2014年2月に浮上した。アジアの中から「人口が多くて所得水準が上がってきている都市部」が候補地とされた。その後、アメリカ軍普天間飛行場の移設と辺野古埋め立てに絡み、日本政府が支援する沖縄振興策の一環として、たびたびPRされてきた経緯がある。

辺野古埋め立ての是非が沖縄知事選の争点になっていた2014年11月8日、菅義偉官房長官は、埋め立てを承認した仲井真弘多知事(当時)の応援で那覇市入りし、「政府としても沖縄振興策のまさに要として、沖縄県が今、一生懸命やっている誘致活動を応援したい」と表明。USJの運営会社の責任者と接触したことを明かしていた。

しかし、知事選では、辺野古移設(新基地建設)に反対する翁長雄志氏が仲井真氏を破った。その後、2015年3月18日にUSJの運営会社は、建設地を沖縄とする方針を明らかにした。菅氏は、普天間移設と辺野古埋め立てを巡る翁長知事との4~9月の協議でも、政府の沖縄振興策の一環としてUSJ誘致支援を表明していたが、協議は平行線をたどっていた。

■ディズニー構想も一因か

ライバルとなるディズニーリゾートの進出が浮上したことも、USJが慎重になった一因の可能性がある。

2015年12月8日に、宜野湾市の佐喜真淳市長は菅官房長官と会い、「ディズニーリゾート」の宜野湾市誘致に協力を要請。菅氏は「政府として全力で取り組んでいくことをお誓いしたい」と述べた。2016年1月24日の市長選に向け、自民党県連が推す佐喜真は安倍政権とのパイプの強さを強調。「ディズニー、ディズニー、ディズニー。みんなでつくりましょうよ」と地元振興策を訴え、翁長知事が推す新顔候補に勝利した

▼関連スライドショー(写真をクリック)▼

沖縄のことを教えてください



ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています