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「保育園落ちた日本死ね」ブログの本人がいま伝えたいこと「どの党に所属していようが関係ない」

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保育園落ちた日本死ね
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保育園落ちた日本死ね!!!」と題した匿名のブログが大きな注目を集めている。政府の「1億総活躍社会」のかけ声とは裏腹に、なかなか解消しない待機児童の問題を指摘する内容で、ネット上には同じ境遇の人たちから共感の声が相次いだ。ハフポスト日本版は3月中旬、30代前半の女性というブログを書いた「保育園落ちた人」に、いま、何を思っているのかメールで話を聞いた。

匿名ブログが投稿されたのは、2月15日だった。

何なんだよ日本。
一億総活躍社会じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。
どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。
子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?

保育園落ちた日本死ね!!!より 2016/02/15)

子育て世代の本音を吐露する内容で、瞬く間に大きな反響を呼んだ。それから1か月。待機児童を含む保育の問題は大きく前進しようとしている。まずは、これまでの大きな流れを振り返ってみよう。

2月29日の衆院予算委員会で、安倍首相はブログについて山尾志桜里議員(民主)からの質問に、「匿名である以上、実際に起こっているのか確認しようがない」と答えた。議員席からは「誰が書いたんだよ」「本人を出せ」などとヤジが飛んだ。

これをきっかけに、当事者たちが一斉に声を上げ始めた。

Twitter上にはハッシュタグ「#保育園落ちたの私だ」「#保育士辞めたの私だ」に切実な声が多数寄せられた。3月4、5日には、「#保育園落ちたの私だ」のプラカードを持った人たちが国会前で無言の抗議デモを実施。同時期に始まったネット署名活動「#保育園落ちたの私と私の仲間だ」には、約2万8000人の賛同が寄せられた

いつしか保育園の問題は人々の大きな関心事となり、政府も無視できなくなった。

ついに14日、安倍首相は参院予算委員会で「子供を産み育てる若い家族を取り巻く環境を、もっと温かく配慮に満ちたものにしなければならない」として「待機児童ゼロを必ず実現させていく決意だ」と語った。保育士不足についても「具体的で実効性のある待遇の改善策を示し、不足している人材も確保していきたい」と述べた。

すべてのきっかけは、冒頭に紹介した匿名ブログだ。

ブログを書いた本人はいま、何を思っているのか。ハフポスト日本版とのやりとりを、次に紹介する。

■匿名ブログは「独り言のようなつもりで書きました」

――現在も東京都にお住まいですか? 家族構成は?

都内在住で30代前半の夫婦で男の子1人です。

――あの匿名ブログを書いたきっかけは?

勢いですね。保育園が落ちた時の気持ちを感情のまま独り言のようなつもりで書きました。

――当初から、多くの人に読まれることを想定されていましたか?

全く想定していませんでした。そもそも多くの人に読んでもらう意図があるのであれば匿名ダイアリーは選択しないと思いますし。

――匿名ブログをきっかけに、待機児童の問題が国会で議論され、国会前でデモも行われました。現在は、保育士や介護士などにもソーシャルアクションの輪が広がっています。この反響について、どう思いますか?

非常に驚いています。上にも書きましたが誰かに読んでもらうという事は想定していなかったので。ただ実際に声を上げ行動をする事で変わる事もあるんだなと実感しています。

■復職の希望は「変わっていません」

――お子さんが待機児童になる可能性について、考えていましたか?

どこの保育園に行っても「まぁ厳しいと思いますよ」みたいな事を言われるので覚悟はしていました。

――認可保育所と認可外保育所、すべての保育園に落ちたそうですね。一番つらかったことは?

仕事をやめなくてはならない事ですね。現状だと一回辞めてしまうと再度働こうとした時に同じ条件で働くという事がなかなか出来ないので。

――パートナーは、待機児童になったことをどう思っていますか?

非常に悩んでいます。元々共働きの家庭だったので。

――保育園に落ちなければ、仕事は続ける予定だったと思います。仕事を続けたいと考える理由をお聞かせください。

元々良くしてもらっている仕事場ですし、育休してからそのまま辞めるというのは申し訳ないので。

――現在も保活を続けていますか? 復職の希望は変わっていませんか?

そうですね、変わっていません。

■保育の問題「どこの党に所属していていようが関係ない日本の問題」

――保育園の問題が解消されないのは「予算がない」からだという指摘もあります。どう思いますか?

実際にどういう理由でこれほど長い期間待機児童という問題が解決しないのかは分かりませんが、なんとかして予算を作って欲しいですね。

――「保育士の賃金引き上げ」を野党が議員立法を検討するなど、保育の問題が与野党の対立を生んでいます。

この問題はどこの党に所属していようが関係ない日本の問題だと思っていますのでみんな協力していって解決して欲しいと思います。

――「保育園義務教育化」は、実現されるべきだと思いますか?

個人的にはそう思います。

――「1億総活躍社会」「女性活躍推進」などを掲げている政府に、子育てしながら働きたい子育て世代のひとりとして一言メッセージを。

聞こえの良い文章を掲げるだけでなく現実の社会が実際にそうなるようしていって欲しいですね。

――他にお考えがあれば、どうぞお聞かせください。

今回の出来事でただ不満を溜めるだけでなく実際に声を上げ行動する事の大切さが分かった気がします。

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