【大阪の小6女児死亡火災】無期懲役の母親ら2人が無罪確定へ

大阪市東住吉区で1995年に起きた、当時小学6年生の女児が死亡した火災をめぐり、殺人などの罪で無期懲役が確定した母親ら2人の再審(裁判のやり直し)が認められたことについて、大阪地検は3月16日、再審公判で有罪を主張しない方針を決めた。
時事通信社

大阪市東住吉区で1995年に起きた、当時小学6年生の女児が死亡した火災をめぐり、殺人などの罪で無期懲役が確定した母親ら2人の再審(裁判のやり直し)が認められたことについて、大阪地検は3月16日、再審公判で有罪を主張しない方針を決めた。

朝日新聞デジタルなどが報じた。これにより、母親の青木恵子さん(52)と、内縁の夫だった朴龍晧さん(50)の再審無罪が確定することになる。

青木さんと朴さんは1995年7月に保険金目的で自宅に放火し、長女(当時11)を殺害したとして無期懲役が確定。だが大阪高裁が昨年10月、車庫の軽ワゴン車のガソリン漏れによる自然発火の可能性を認め、再審開始を決めた大阪地裁の判断を維持する決定を出し、2人は釈放された。

大阪の女児死亡火災、無罪確定へ 再審で検察が主張撤回:朝日新聞デジタルより 2016/3/16 13:24)

産経WESTによると、検察側は見分の結果を受けて、有罪立証の維持が困難と判断したとみられる。

先月の三者協議で弁護団は、検察側が有罪立証を維持するか否かを判断するために必要だとして要請していた、火災現場にあった車の見分に合意。弁護団立ち会いのもとで見分が行われ、検察側は車の燃料系統を調べたという。その結果、大阪高裁が昨年10月の決定で指摘した「車からのガソリン漏れによる自然発火の可能性」を覆す具体的な証拠の発見には至らず、検察側は有罪立証の維持は困難と判断したもようだ。

大阪の女児死亡火災再審 検察側が有罪立証断念、事実上の再審無罪決まる(1/2ページ) - 産経WESTより 2016/3/16 12:11)

NHKニュースによると、朴さんの主任弁護人の乘井弥生弁護士は「有罪を主張・立証する証拠はなく、これ以上の引き延ばしは人権侵害になる。有罪を主張しないのは当然の判断だ」と話しているという。

■大阪の小6女児死亡火災とは?

1995年7月22日、大阪市東住吉区の住宅で入浴中の青木めぐみさん(当時11歳)が火災で焼死した。大阪府警は保険金目的の放火殺人事件とみて、母親の青木恵子さんと内縁の夫だった朴龍晧さんを殺人などの疑いで逮捕。2006年に最高裁で無期懲役が確定した。2人は2009年に再審を請求。2012年3月に大阪地裁が再審を認め、2015年10月には大阪高裁も地裁の決定を支持した

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