「女性は"モノ"ではない」広告の性的な暴力に、私たちは立ち上がった。

広告の中にはレイプや暴力がいいことであるかのように描くものもある。
Women Not Objects

女性をモノのように扱わないで。

女性はモノではない(Women Not Objects)」というプロジェクトが発表した強烈な動画は、コマーシャルや雑誌などの広告に描かれている女性像が、どれほど女性たちを苦しめているかを伝える。

サイギャップ (太ももの間のすき間)」を手に入れるため太ももにラップを巻く女の子。モデルのカイリー・ジェンナーのようなぷっくりした唇になるために整形手術をする女の子。流行に煽られて必死に美しくなろうとする女の子たちの中には、取り返しのつかないダメージを受ける子たちもいる。

それだけではない。世界中で暴力やレイプの被害が後を絶たないが、広告の中には暴力を受けたり殺されたりした女性が描かれているものがある。まるで、レイプや暴力がいいことであるかのようだ。

動画で紹介されている16歳の少女は、目が覚めて自分が暴行されている写真をインターネットで目にするまで、レイプされたことに気が付かなかった。世間に氾濫する広告の影響がなかったといえるだろうか。

「広告の中での女性の描かれ方に、多くの人たちが嫌気がさしてる」。このメッセージを伝えるため、「女性はモノではない」が立ち上げたキャンペーンの中では、さまざまな人たちが「私は立ち向かう」というメッセージを掲げて、自分自身や、家族、友人、その他の多くの人たちのために闘う意志を表明している。

ひとりの女性は「女性をモノのように扱うことは、心理的、身体的、社会的に女性を傷つけると思う」と述べている。

女性をモノとして扱った広告は、消費者だけでなく広告主にとっても得にならない。それを動画は伝えている。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

注目記事