猫は善なのか、それとも悪なのか。アートに表れたその二面性(画像)

ピカソなどのアーティストも、猫を題材にした傑作をつくった。

数カ月前、キュウリを見て飛び上がる猫の動画がインターネットで大人気になった。

その後、「キュウリで猫を怖がらせる人たち」から「猫はなぜそんなにキュウリを怖がるのか?」さらに「キュウリで猫を怖がらせてはいけないのか」といった様々な見出しで、キュウリに驚く猫の動画が投稿された。猫がキュウリに驚く動画に多くの人たちが夢中になったが、アーティストたちも例外ではなさそうだ。

「『キュウリ事件』は、動画で大人気になったキュウリに驚く猫を表現しています」と話すのは、カリフォルニア州ロサンゼルスで3月24日に開かれた「猫アートショーLA2」に参加したアーティストのジェイソン・エドワード・デイビスさんだ。

「猫はかわいらしさのシンボルであると同時に、ダークアートを体現した存在でもあります。かわいらしい子猫が突然何か恐ろしいものをみつけて恐れおののいた表情をしている。もしかしたら幽霊を見ているんじゃないだろうか? そんな薄気味悪さを表現したかったのです」と、デイビスさんは述べる。

ジェイソン・エドワード・デイビス「キュウリ事件」

「猫アートショーLA2」は2013年に開かれた猫アートショーの続編として開かれ、70人のアーティストが参加した。

キュレーターのスーザン・ミカルスさんは「アーティスト一人一人に基本的な質問をしました。『あなたにとって猫が本当に意味することは何でしょう? 仲間? 家族? 敵? 敵でもある友人? アレルギー? それともカリスマ?』 アーティスト達の答えは独特で正直です」と述べた。

そして、「何千年にもわたって、猫は私たちの生活の一部でした。エジプト人は猫を神とあがめましたし、ピカソらのアーティストは猫を題材に傑作を残しました。今では、人々は猫をインスタグラムに投稿し、アーティストは猫を作品にしています」

リン M・ジョーンズ

ショーに参加した多くのアーティストにとって、猫は可愛らしくもどこか斜に構えたところがあり、人間を楽しませながら、自分の縄張りはしっかり守る、大いなる自然のような存在だ。

「猫は絶対の善と絶対悪を表しています。猫は自分たちを愛してくれます。その一方で、『悪い子』っぷりにも虜になっているのです」とデイビスさんは述べる。

かわいらしさのシンボルであると同時に、ダークアートにもなる猫たち。アーティストたちはどのように猫を表現したのだろう。作品の一部をご紹介しよう。

Paul Koudounaris
ウォーホル・キャット
Midori Furuhashi
桜ナイト
Daniel Maidman
JOKA
バブーシュカ猫
Jean Pierre Arboleda
遊び時間
Brandon Boyd
あくびをして歯を見せる猫
GaAs
猫はキノコの夢を見る
Diane Hoeptner
空想にふける
Alexey Sovertkov
人間性を感じる瞬間
Rachel Schlueter
猫はエイリアンのために金魚を捨てる!
Marc Dennis
夜のお出かけ
Jeff Nentrup
マウスアワー (メインクーン)
Norman Reedus
料理人と子猫
Tim Biskup
過焦点距離:0
Scott Zaragoza
クローズアップ & パーソナル
Sonya Palencia
バストファー・ジョーンズが見たもの
Rich Hardcastle
おきまりのいたずら
Ravi Zupa
今や神とともに

「猫アートショーLA2」に展示された作品の売上の一部は、動物保護団体「ロサンゼルス子猫レスキュー」に寄付される。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。