【朴璐美さん】人気声優がドクターストップで舞台降板。頭部目眩症とは?

「進撃の巨人」のハンジ役などで知られる人気声優の朴璐美(パク・ロミ)さんが、体調不良のため舞台を降板にすることになった。
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「進撃の巨人」のハンジ役などで知られる人気声優の朴璐美(パク・ロミ)さんが、体調不良のため舞台を降板にすることになった。3月24日、自身のブログで報告した

降板する舞台は4月6〜10日に、中野テアトルBONBONで開かれる「箱の中身2016」。朴さんが演じる予定だった「えみ子」の代役は、さかいかなさんが担当することになった。この舞台を主催するハルベリーオフィス企画の公式サイトによると、朴さんは「頭部目眩症」「頚椎症性脊髄症」「起立性低血圧」と診断され、無理をしての舞台出演は危険との判断から降板することになったという。

朴さんは降板に至った経緯について、自身のブログで以下のように書いている。

少し前から目眩などを伴う体調不良があり、

だましだましやってきました。

自分としては、やれる、大丈夫だと思っておりましたが、

とても舞台に立てる状態ではなかったようで、ストップがかかってしまい、降板という結論になりました。

この時点で休養を取れば大事に至らずにすむということなので、

医師の指示に従い不慣れな休養を少しの間とらせていただきたいと思います。

(朴璐美オフィシャルブログ「ご報告です」2016/03/24 14:21)

この後、「このちょっとポンコツな体と少しジックリ向き合って1日でも早く回復できるよう努めます」と、治療に前向きなツイートしている。

スポニチによると朴さんはアニメ「NANA」の大崎ナナ役で第1回声優アワードの主演女優賞を受賞。「∀(ターンエー)ガンダム」「鋼の錬金術師」など多くの人気アニメで声優を務めたほか、女優、歌手、ナレーターなど幅広く活動しているという。

■頭部目眩症とは?

頭部目眩症の正式名称は「良性発作性頭位めまい症」。お笑いタレントのカンニング竹山さんや、元女子サッカー選手の澤穂希さんが発症していたことでも知られている。

医薬品会社MSDのオンライン医学百科事典「メルクマニュアル家庭版」によると、「自分自身か周囲のものが回転しているような感覚が短時間生じる」「吐き気や嘔吐がみられることがあり、眼球の動きが異常になる」などの症状が出る。発作の多くは、朝目覚めて最初に寝返りをうったときや、棚の高いところに手を伸ばそうとして頭を後ろにのけぞらせたときなど、頭の位置を変えたときに引き起こされるという。

東邦大学病院の山本昌彦医師は、「ドクターズガイド」のインタビューで、次のように解説している。

良性発作性頭位めまい症は、内耳の中にあるバランスを感じるセンサーの1つ、三半規管内の内リンパ中に本来は存在しない「耳石」などのゴミが溜まることで起こると言われています。頭を動かすと耳石がリンパの流れを乱すため、バランスを感知するセンサーが混乱、めまいを起こすのです。この耳石は、あまり運動しない生活を送っている場合にできやすいんですよ

ドクターズインタビュー:めまい 山本昌彦医師 | 名医を探すドクターズガイド)

山本医師によると、治療としては運動療法やカウンセリングが有効で、改善が見られない場合は手術が必要になるケースもあるという。

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