目取真俊さんをアメリカ軍が拘束 辺野古で抗議の芥川賞作家

芥川賞作家の目取真俊(めどるま・しゅん)さんが4月1日、辺野古基地の予定地周辺で在日アメリカ軍の警備員に身柄を拘束された。

芥川賞作家の目取真俊(めどるま・しゅん)さんが4月1日、辺野古基地の予定地周辺で在日アメリカ軍の警備員に身柄を拘束された。集団でカヌーに乗って基地建設への抗議活動をしていたとき、フロート内のアメリカ軍提供水域の中に入った刑事特別法違反の疑いとみられる。沖縄タイムスなどが報じた。

同紙によると辺野古基地に反対するカヌー隊が、アメリカ軍側に身柄拘束されるのは初めて。カヌーをフロートの中に入れて乗ろうとしていたメンバー1人を、アメリカ軍警備員が拘束しようとしたため、目取真さんが止めに入ったところ、警備員は目取真さんを拘束したという。

目取真俊さん(1997年撮影)

■目取真俊さんとは?

コトバンクによると、目取真俊さんの本名は島袋正。1960年、沖縄県に生まれる。同県で高校の国語教師を務めたのち文筆に専念。沖縄の風土と戦争を描き続け、評論も多い。1997年の「水滴」で第117会芥川賞を受賞した。他に小説「魂込め(まぶいぐみ)」「虹の鳥」、評論「沖縄『戦後』ゼロ年」などがある。

目取さんは辺野古基地の建設への抗議活動を続けており、「新基地の建設は、米軍が行う戦争のさらなる継続を意味します」と週刊朝日に話していた。

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