東京メトロ半蔵門線、ベビーカー挟んだまま発車 けが人なし

東京メトロ半蔵門線の九段下駅で、電車がベビーカーをドアに挟んだまま発車するトラブルがあった。
Family looking at train at subway station in Prague
Family looking at train at subway station in Prague
Radist via Getty Images

東京都千代田区の東京メトロ半蔵門線九段下駅で4月4日午後3時ごろ、中央林間発押上行きの電車(10両編成)が6両目のドアにベビーカーを挟んだまま発車する事故が起きた。ベビーカーはホームを引きずられた後、ホーム端の柵に衝突し、大破。子供は乗っておらず、けが人はなかった。時事ドットコムなどが報じた。

東京メトロ広報部によると、20代の女性車掌が安全を十分確認しないまま発車の合図を出した上、出発直後に車内の非常通報ブザーが鳴っていたのに停止を指示しなかった。同部は「規則にのっとり厳正に処分する。安全確認を確実に実行するよう乗務員の指導を徹底する」としている。

母親と子ども2人に続き、父親がベビーカーを押して乗り込もうとする直前にドアが閉まった。父親はホーム上に取り残され、ベビーカーは車輪のシャフトを挟まれた状態で約100メートル引きずられてホーム柵にぶつかり線路上に落下した。

地下鉄、ベビーカー挟み発車=無人、引きずられ大破-東京メトロ:時事ドットコムより 2016/04/04 23:05)

NHKニュースによると、車掌は最初に押された車内の非常ボタンの対応に追われ、「気が動転して緊急停止をためらってしまった」と話した。このため電車は、約400メートル先にある次の神保町駅まで止まらずに走り続けたと伝えている。

電車は、ドアの間に15ミリ以上の物が挟まるとセンサーが感知して発車できない仕組みになっていたが、挟んだ部分が15ミリ未満だったため、感知しなかったという。

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