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小澤征爾さん、ベルリン・フィルに帰還 7年ぶりの指揮に2000人が喝采

2016年04月09日 19時22分 JST | 更新 2016年04月10日 01時10分 JST
Facebook/BerlinPhil

世界的指揮者の小澤征爾さん(80)が4月8日、世界最高峰のオーケストラの一つ「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」と7年ぶりに協演。魅了された聴衆約2000人が喝采を送った。共同通信などが伝えた。

今回の出演は、予定されていた指揮者の演奏会中止を受け、2015年12月に急きょ決定。ベートーベン作曲の「エグモント序曲」などを指揮した。冒頭で小澤さんが、自らに気合を入れるように一度手をたたいてステージに上がると、演奏前にもかかわらず聴衆から「ブラボー」と歓声が上がったという。

エグモント序曲では時に鬼気迫る表情を見せながら、導入部の重厚で悲壮感に満ちた響きやクライマックスの輝かしさを巨匠ならではの統率力で印象的に紡ぎ出した。

ベルリン・フィルと7年ぶり協演=小澤征爾さん指揮に喝采:時事ドットコムより 2016/04/09 08:15)

朝日新聞デジタルによると、親交が深い作家の村上春樹さんも駆けつけ、演奏後に舞台裏で労をねぎらったという。

今回の公演を受けて、ベルリン・フィルは公式サイト上で「小澤征爾の帰還」と銘打ち、「病気のため長らく協演できなかったが、客演指揮者となった1966年から50年目となる記念の年に、ベルリン・フィルの指揮台に戻ってきた」と伝えている。


また、4月7日には長年にわたる協演に謝意を示し、小澤さんに名誉団員の称号を授与した。小澤さんは「友好関係は50年になる。すごく感動している」と述べた

■食道がん乗り越え、80歳を迎えた今も精力的に活動

小澤さんはかつて、ベルリン・フィルを率いた世界的指揮者のカラヤン氏に師事。ウィーン国立歌劇場の音楽監督などを歴任し、2008年には文化勲章を受章した。食道がんや骨折などで休止していた時期もあったが、最近は精力的に活動しており、2016年2月には自ら指揮した作品が、アメリカ音楽界で最高の栄誉とされる「グラミー賞」の最優秀オペラ録音賞を受賞した

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