九州産交バス、熊本営業所でバスのトイレを開放【熊本地震】

「夜間も開放していますので、そういう場合に使っていただけるかもしれませんね。」
HuffingtonPost Japan

ハフポスト日本版は4月22日、記者が熊本市内に入り、現地で熊本地震の取材を進めている。

東京からまずは熊本空港へ。しかし、空港近くのレンタカー店はすでにいっぱいのため借りられず、まずは公共交通期間を利用して熊本駅前へと急いだ。空港から熊本駅前へと向かう際に利用したのは、九州産交のリムジンバス。その熊本営業所に駐車してあるバスにあった貼紙がふと目に止まった。高速バスのトイレを一般向けに開放しているようだ。どんな意図で行っているのか。被災者だけでなく、被災地入りしたボランティアが使っても構わないのだろうか。

ハフポスト日本版では、同社管理部の上村健児部長に話を聞いた。

――被災者向けにバスのトイレを開放されているようですが、始められた理由は

震災後、近隣などの方、多い時では50人くらいの方々が営業所に避難されていました。高速バスも運休になりましたので、臨時的にそのトイレ付きのバスを被災者の方に使ってもらおうということです。この営業所には高速バスの基地がありますので、自家用車で避難されている方もいました。トイレ用には男女別に4台のバスを並べています。

――今も避難者の方が寝泊まりされておられるのでしょうか

数は減りましたが、まだいらっしゃいます。高速バスの座席で眠ったりされています。

――営業所に避難している方以外の被災者も使って差し支えないでしょうか?

それはもちろん構いません。

――今後ボランティアで訪れる方も増えると思いますが、ボランティアも使ってもいいですか?

問題ないです。そんなに便利なところにあるというわけではないですが…。ただ、夜間も開放していますので、そういう場合に使っていただけるかもしれませんね。

――高速バスの復旧状況は

4月21日から、福岡と熊本間を往復する「ひのくに号」の運行を再開しました。今は1日14便で運行していますが、元は104便でしたので、かなり少ないですね。お客様の日常の足、県外に避難される方のための足として復旧を急ぎました。今後もお客様の状況を見て、増便を検討していきます。

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