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10代の子を持つ親が信じ込んでいる10の「安全神話」

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JONATAN FERNSTROM VIA GETTY IMAGES

もし世界中の親たちがFacebookに書き込んでいることが正しいのなら(もちろん、そんなことはないのだが)、私たちの子供は皆、素晴らしくて幸せで、出来が良く、人生の光であり、偉大なことをするよう運命づけられていて、決して問題を引き起こしたりはしない。

しかし、現実は違う。以下に、10代の子を持つ親たちが信じ込んでしまいがちな10の“間違い”を集めてみた。作家で、アメリカの人気子育てブログ「メノポーザル・マム(更年期の母親)」の著者、マルシア・ケスター・ドイル氏が協力してくれた。

1. 私の息子が運転する車は安全です。

10代の子供が免許をとると、保険料が何万円も上がることがあるが、それには理由がある。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、車の衝突事故は、15〜19歳までのアメリカ人のなかでは、主要な死因の1つだ。InsuranceQuotes.comによれば、夫婦の自動車保険契約に、十代の子供を一人加えると、保険料金は平均79%上がる。なので、親の目には、息子は世界で一番安全な運転手に見えるかもしれないが、同じように考えている人はいない。

2. 私の子供は決して飲酒運転をしません。

あなたがそうしたことがないから、子供もしないだろうというのは間違いだ。CDCの統計によると、アメリカでは2011年に、100万人近い高校生が飲酒運転をした。それでも1991年の飲酒運転者数と比べると相当減っているが、10代のドライバーは、経験を積んだドライバーの3倍も、死に至る衝突事故に遭いやすい。

私たちが10代の頃よりも、飲酒運転の危険性への意識が高まってきたことに、疑いはない。これには、MADD(飲酒運転に反対する母親たち)などの団体による学校での活動や、一般に人々が持つ飲酒運転への意識の変化などを原因として挙げることができる。今後は、同じような教育を、運転中にスマホなどを操作する「ながら運転」に対しても、していく必要があるだろう。

3. 私の娘は、結婚するまで貞操を守り抜いています。

避妊について話し合うことを避けてはいけない。あなたの考えが間違っていることも考慮しておこう。

4. 娘と私は、とても近しい関係で、娘は私に何でも話してくれます。

あなたは子供について何でも知っていると思っているかもしれないが、彼らがあなたに話していないこともたくさんある。

10代の若者の生活のあらゆる面や、心の奥底にある考えを知っていると、思いこまないようにすることだ。ティーンエイジャーは、あなたに話したいと思ったときだけ、話す。時々、そして時には必要最小限に(彼女が車が必要で、あなたは、彼女が車でどこへ行くのか知る必要がある場合など)。

子供に何かを話してほしいなら、彼らは「聞いては欲しいが、判断はして欲しくない」ということを覚えておこう。共鳴板のようにそこにいて、聞かれるまで意見を言わない。10代の子に「お父さん/お母さんならどうする?」と自発的に聞かれるのは嬉しいものだ。

5. 私の息子は、責任感が強く、借金の不履行などしない。

将来の雇用を垣間見れる水晶玉があれば別だが、大学の学資金などを借りるときには、非常な注意を払うのが最善だ。親が保証人の署名をする必要のあるローンは、将来、あなたの老後資金を切り崩すことになる可能性があることを覚えておこう。子供を、そしてあなたを多額の学生債務で締め付けるローンに保証人の署名をする前には、とことん考え抜くことだ。

最初の仕事を得るのは難しく、給料もそれほどよくはない。大学時代は独立して生活していた責任感のある息子がだったとしても、アパートを借りながら学生ローンを返し続ける事はそれほど容易ではないのだ。

6. 私たちがお酒を飲みすぎた時のことを、子供は気にもしていないし覚えていないでしょう。

本当にそうだろうか。親には非番はない。説教をしていない時でも、親は子供の模範的な存在だ。親が車の速度を出しすぎたり、駐車禁止区域に乗り入れたりすれば、子供たちも、速度を出しすぎたり、駐車禁止のところへ入ったりするだろう。飲みすぎたり、二日酔いであることを冗談めかして話したりすれば、彼らも同じことをする可能性が高い。

7. 門限なんてうちは定めていません。何時だろうと、トラブルに巻き込まれる時は巻き込まれるのだから。

実際には、門限を定める事にはもっと大きな意味が一つあるのだ。

門限を定める事は、あなたが起きて子供たちを待たなければならない時間を、2、3時間減らしてくれる。どんな時刻でもトラブルに巻き込まれる可能性はあるかもしれないが、真夜中以降はやはりより多くなる。アメリカのAAA交通安全基金によると、飲酒運転による死亡事故の31%は週末に起こり、飲酒運転が最も多く発生するのは、真夜中から午前3時にかけてだ。車の衝突による死亡事故は、昼間よりも夜のほうが、4倍多くなる。

8. 私の子供たちが憧れているのは、学校の卒業生総代といった"綺麗な"ものだ。

あなたがそう思いたいだけかも知れない。悪い男性/悪い女性は禁断の果実だ。きっとあなたも、悪いと分かっているものを味わったことがあるだろう。

9. 私の子供たちは、飲酒や喫煙などとは縁遠いです。

多かれ少なかれ、今のティーンエイジャーは、10代という、仲間からのプレッシャーが多くかかる時期を生き抜かなければいけない。2013年には、アメリカで18歳以上の人々の86.8%が、それまでのある時点で、お酒を飲んだことがあると答えている。CDCによると、喫煙は17.8%と低く、減り続けている

またギャラップの調査によれば、アメリカ人の約10人に4人が、マリファナを吸ってみたことがあると答えた。合法化の流れが広がるにつれ、その数字はますます増えそうだ。

10.私の子供たちは、刺青やピアスは決してしません。

もしも刺青が、"ガラの悪さ"を感じさせ、ピアスにぞっとするなら、ただ希望を持つだけだ。もし子供がその道に入ってしまったら、ただ親に見えないところで、そうするようにと願うほかない。親になって痛感することの1つは、「見なかった事は、起こらなかったこと」と自分に言い聞かせることなのだ。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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