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養子縁組を助けるために... レモネードを売り続ける少年に起きた奇跡

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アメリカ、ミズーリ州スプリングフィールドに、9歳のトリスタン・ジェイコブソンくんが営むレモネード・スタンドがある。

ここに、何百人という客が立ち寄りレモネードを買っていった。あるカップルは2時間以上も車を運転してトリスタンくんのレモネードを買いに来たという。また、カリフォルニア州からシカゴまでの移動の途中で、1杯のレモネードを購入するためだけに遠回りした人もいた。

少年の法定後見人であるドニー・デイビスさんは、傷つき苦悩した人生を送ってきたトリスタンくんにとって、「たくさんの人々による支援は大きな励ましとなる」と語る。

「世の中にはたくさんの素晴らしい人々がいる、ということをトリスタンが分かる良い機会になったと思います」。デイビスさんはワシントンポストに対して話した。「多くの人が、彼を抱きしめてくれました」。

多くの人々がトリスタンくんのレモネード・スタンドに立ち寄るのには、彼のある"目標"が背景にある。トリスタンくんの養子縁組のために、資金を集めることだ。

9歳の少年、自身の養子縁組の法的手数料を支払うため、レモネードの屋台を始める。

デイビスさんはトリスタンくんがまだ赤ん坊の時からずっと世話をしてきた。デイビスさんによると、彼女の元夫が10代の少女と浮気をし、その少女が妊娠してトリスタン君を生んだ。しかし、少女は世話をすることができず、デイビスさんが一時的にその赤ん坊の親権を与えられた。

しかし、トリスタンくんが4歳のとき、生みの親が親権を主張。トリスタンくんは生みの親のもとに返された。だが、1年後、彼は地域のホームレスセンターの階段のところに捨てられているところを発見された。警察はデイビスさんに電話をし、デイビスさんはすぐさま、トリスタンくんの法定後見人となった。2人はそれ以来、ずっと一緒に生活している。

トリスタンくんが生みの親と過ごしていた一年間は、育児放棄の一年間であり、トリスタンくんにとってトラウマとなった。彼の生みの親は薬物を濫用していて、彼が部屋にいるときでも、見知らぬ人と性的関係を持っていたという。これらの体験は幼いトリスタンくんにとって多くの問題を引き起こす原因となったと、デイビスさんは語った。彼は注意欠陥障害、衝動制御障害、うつ病と診断されている。

数年の間、デイビスさんはトリスタンくんを正式な養子にしたいと思っていた。しかしそれには、法的な手続きをしなければいけないため、多額の費用がかかる。

「彼は紛れもなく私たちの息子です。私たちは彼を心から愛しています」と、彼女はスプリングフィールド・ニュース・リーダーに話した。「養子縁組は彼にとって安心以上のものを意味します。彼が自分の永遠の家族を持ち、また私たちの名前を持てるようになるのですから」。

デイビスさんと彼女の現在の夫は、養子縁組資金を集めるために彼らができることをしてきているが、伝えられるところによれば、手続きにかかる費用は約1万ドル(約107万円以上)にものぼるという。

「資金を貯めるために私ができることは何でもしました」と、デイビスさんはABCニュースに語った。美容院やネイルサロンへ通うのをやめた。また家族はより安い携帯電話、インターネットとTVのプランを申し込み、夏休みの予定はキャンセルした。

デイビスさんが「責任感の強い子」だと言うトリスタンくんもまた、彼らに手を貸したがったという。

そこで、彼は家族のためにいくらかの追加資金を集めるべく、レモネード・スタンドを立ち上げた。

目的達成のために、どれくらい手助けできるかは分からなかったが、それでも彼は始めたのだという。

しかし、ニュースなどを通じてレモネード・スタンドの話が国中に広まると、数百もの見知らぬ人々が彼らを助けるために集まった。

トリスタンくんのレモネード・スタンドを通して、現在7000ドル(約74万円)以上が集まったという。

「支援してくれた全ての人に『ありがとう』と言っても言い足りません」と、デイビスさんは感謝の気持ちを表した。「全ての人がこれを可能にしてくれました。これからは私たちが、永遠に親子だと言えるように責任を持って育てていきます」


トリスタンくんはスプリングフィールド・ニュース・リーダーに対して、「私を愛してくれる新しいお母さんを持てて幸せです」と語った

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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