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母の日をつくった女性は、母の日が嫌いだった

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母の日をアメリカで広めたのは、アンナ・ジャービスという女性だ。南北戦争で負傷した兵士たちを助ける活動をした自分の母親の、2回目の命日を祝うために1908年に始めた。


アンナ・ジャービス生家記念館提供

ところが後に、ジャービスは母の日を廃止する活動に携わるようになる。

母の日を広めたのは一体どんな人だったのだろう。ジャービスにまつわるストーリーをいくつかご紹介しよう。

1. 生まれ育った家が呪われている

アンナ・ジャービスが育った、バージニア州西部グラフトンにある家は、修復されてアンナ・ジャービス生家記念館として公開されている。週に5日ツアーが実施されているが、その中には「超常現象ツアー」がある。

一体なぜ、母の日を作った人物の記念館で超常現象ツアー? 記念館の代表を務めるオリーブ・リケッツさんが、ハフポストUS版に、館にまつわる少し怖い話を教えてくれた。

リケッツさんによると、館に越してきたばかりの時、ペットの犬2匹がクローゼットをじっと見つめ続けていた。さらにその後、ツアーに参加していた2歳の子供が、そのクローゼットに駆け込んで、話をするという出来事が起こった。

そこでクローゼットを調べた結果、そこには幼くして亡くなったジャービスの兄「アロンゾ」がいることがわかったそうだ。さらに超常現象の専門家(ゴースト・バスターズのような人たちらしい)によって、アロンゾ以外にも何人かの子供たちが住んでいることが確認された。子供だけではない。ジャービスの母によって助けられた兵士と、ジャービスの母がいることもわかった。

そんなわけで、母の日をつくった人の記念館は、テレビでも紹介させるくらい有名な超常現象の館としても知られている。


アンナ・ジャービス生家記念館提供

2. 本人は、母親にならなかった。

兵士を助ける活動に身を捧げた彼女の母は、当時12歳だったジャービスに、母親というのがどれだけ敬意を受けるに値する仕事かを切々と語った。

母の日が、1914年にアメリカの祝日に制定されたことを考えると、ジャービスの母親の努力は功を奏したといえるだろう。一方で、ジャービス自身は結婚せず、子供もいなかった。しかし、それは彼女にとっては大きな問題ではなかったようだ。母の日がアメリカの祝日になった後、ジャービスは母の日の商業化を激しく非難するようになっていたからだ。姉妹と共に、母の日を廃止するための活動に遺産を費やしたため、亡くなる時にはすっかり貧しくなってしまった。

ニューヨークタイムズ紙の死亡記事によれば、ジャービスは、母の日に既成のグリーティングカードを贈ることも非難していた。「既成のカードを贈るということは、世界で一番あなたに尽くしてくれた女性に、手紙を書く時間さえ惜しむ、ということです。それに、母の日にお菓子をプレゼントしても、結局そのほとんどを自分で食べてしまいます。なんて浅ましいことでしょう」とジャービスは述べている。

3. 男性が嫌いだった。

ジャービスには付き合っている男性が全くいなかったようだ。リケッツさんによると、ジャービスについての本を書くために、手紙や日記を調べたが、恋愛に関する記述は全く見つからなかった。

母親に対する敬意など必要ない、女性は家で食事を作り、家族にサービスをしていればいい、と考えるような男性は、彼女にとって邪魔だったのです、とリケッツさんは述べた。

4. 必ずしもいい人ではなかった

アンナ・ジャービスは2つの顔があった、とリケッツさんは説明する。1つは、親切で、少し頑固で、母親に感謝する日をつくることに情熱を傾けたジャービス。しかしその後、母の日が商業化されると、一転して母の日に反対する人間になった。

リケッツさんは後期のジャービスのことを「もう1人のアンナ」と呼んでいる。もう1人のアンナは、自分に反対する人々に対して挑発的な態度をとった。花の配達を妨害しただけでなく、カーネーション配達業者を一度閉店させようとしたこともあり、逮捕歴も持っていた。

5. カーネーションは思い入れのある花だった

母の日といえばカーネーション。過激な活動をしたジャービスではあるが、母への感謝の印として、赤と白のカーネーションを身につける習慣を広めたのも彼女だ。カーネーションは、彼女の母親が好きな花だった。白いカーネーションは、亡くなった母親たちに、赤いカーネーションは生きている母親に敬意を表すために身につける。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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