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全焼の座敷わらしの宿、再開へ 「火の玉」「座敷わらしと取っ組み合い」の伝説

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ZASHIKIWARASHI
消失前の緑風荘「槐の間」 | セキュリテより
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幸運を呼ぶ座敷わらしに会える旅館として知られ、2009年に全焼した岩手県二戸市、金田一温泉郷の旅館「緑風荘」が5月14日、営業を再開する。2014年からクラウドファンディングサイトのセキュリテなどでも支援を募っており、6年半ぶりの再開となる。

座敷わらしは岩手県などに古くから伝わる伝説で、出会うと幸運や出世が訪れると言われている。緑風荘には過去に本田宗一郎氏や松下幸之助氏らも宿泊した。「柔道の神様」とうたわれた三船久蔵十段は座敷わらしと取っ組み合い、軽くいなされたという言い伝えも残っているという。

消失前の旅館は築300年の南部曲がり家だったが、2009年10月の火事で全焼した。母屋にあり、座敷わらしの遊び場とされ、火の玉などの目撃情報が多かった奥座敷「槐(えんじゅ)の間」も失われたが、敷地内にある座敷わらしを祀る「わらし神社」だけが奇跡的に残ったという。

作家の三浦哲郎が同旅館の座敷わらしをテーマにした児童小説「ユタと不思議な仲間たち」を1970年代半ばに発表し、全国にその名を知られるようになった。小説はNHKでテレビドラマ化されたほか、劇団四季などがミュージカルとして上演している。消失前は3年先まで予約が埋まる人気の宿だった。「座敷わらし」を守りたいと、再建に踏み切ったという。