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舛添要一氏「説明責任は果たした」 週刊文春報道で謝罪【会見詳報】

2016年05月13日 20時27分 JST | 更新 2016年05月13日 22時05分 JST
時事通信社

東京都の舛添要一知事が、知事就任前に政治資金を使って千葉県内のホテルに宿泊したが、実際には家族旅行だった疑いがあると週刊文春が報道した件について、舛添知事は5月13日の定例会見で経緯を説明した。会見の詳細な内容は以下の通り。

■冒頭発言

定例記者会見ではございますけれども、先日発売の週刊誌の掲載記事につきまして、マスコミ各社からお問い合わせがありますのでこの件から始めたいと思います。

事務所におきまして事実関係を確認いたしましたので、以下の通り説明したいと思います。

まず冒頭、今回報道されている事実関係につきましては、これからご説明を申し上げますけども、その前に今回このようなご懸念をいただいていることにつきましては、誠に不徳の致すところ、恐縮しているところでございます。ご心配いただいている皆様方には心からお詫びを申し上げます。

そしてこの機会に、都民をはじめ皆様からいろいろなご意見をいただいていることに対しましても真摯に受け止め、今後の政治活動や都政の運営をするのにあたりまして、しっかりと心がけてまいりたいと思います。

そこで、調査内容でございます。順次お話をいたします。

まずホテルの会議費用について、ご説明を申し上げます。グローバルネットワーク研究会(舛添氏の政治団体。以下、研究会)は2014年に解散しています。この2013年1月3日、支出額は23万7755円。及び2014年1月2日、この支出額は13万3345円。各支出につきましては、いずれも同ホテル内の宿泊していた部屋において、事務所関係者らと会議をしております。

2013年につきましては、直前の総選挙の結果の総括、および平成25年7月に予定されていた参院選への対応について。翌年の2014年については、直後に出馬表明をすることになりました東京都知事選への対応につきまして、それぞれ会議を行っております。

ただ会議に使用していたとはいえ、家族と宿泊していた部屋を利用していたことからご懸念を招いたことにつきましては反省をしております。今後同様な状況があるとしたら、誤解を招かぬように別途会議に使用する部屋を借りるなどしたいと思います。以上のような観点から、この2件の会議費につきましては、収支報告書の訂正削除をした上で返金することとしました。

次に飲食代についてのご説明を申し上げます。まずイタリア料理店については、2013年に研究会で3件、2014年に泰山会(舛添氏の政治団体)で1件のイタリア料理店の飲食代について記事で指摘されております。本件記事では、世田谷区にある自宅近くの飲食店での飲食代であることから、家族とのプライベートな会食の支出ではないかとご指摘であります。

たしかに、自宅の近くでもあり、私の家族も利用していることは事実でございます。他方で、政治団体の事務所近くでもありました。従いましてこのイタリア料理店が打ち合わせなどに便利だということから、事務所関係者などとの会合でも使用しているところでございます。報道されている研究会の2件、および泰山会の1件につきましては事務所関係者との会合で利用しています。ただ、2013年6月1日の支出につきましては、今回改めて確認したところ政治活動に利用したことまでが確認できませんでした。そこで、6月1日の支出につきましては、収支報告書の訂正削除をした上で、返金することといたしました。

続きまして回転寿司店について。報道されている回転寿司店は、確かに私が役員をしております会社の湯河原の施設の近所にある店ですので、そこを訪れた際に私が私的に利用したり、また家族で利用したことはあります。

他方で施設に来た事務所関係者などと同店を利用して打ち合わせなどをしていることも事実であります。事務所で今回確認したところ、研究会の2012年1件、および2014年3月の利用につきましては、事務所関係者との打ち合わせや会合に関わる支出でございまして、収支報告書に計上したことは法律上問題がないと考えております。

ただ、2013年4月の支出につきまして改めて確認しましたところ、政治活動に利用したことまでが確認できませんでしたので、収支報告書の訂正削除をした上で、返金することといたしました。

続きまして、天ぷら屋さんについて。研究会の2013年の2件および2014年の1件については、私の個人の飲食代が誤って計上されていることを確認いたしました。この3件、5万2550円につきましては、収支報告書の訂正削除をした上で返金することといたしました。

以上、私的に利用した飲食代が誤って含まれていたことが、今回の事務所調査で判明いたしました。当時の経理担当者によれば、いずれの飲食店も私や事務所関係者が政治活動で利用している飲食店であったことから、私の個人の飲食であるとは思わず誤って計上したようでございます。

2013年に千葉県内のアウトレットにおいて購入した事務所用品についてのご指摘ですが、たしかにアウトレットで小さな事務用品をいれるのに便利なポーチを購入しておりました。ポーチは日常の政治活動の際に携行しているカバンの中に入れて使用しておりました。収支報告書に計上することに法律上の問題はないものと考えております。

世界堂(文具・画材店)での支出について、ご指摘がございます。私は海外との仕事が多く、国会議員の時代も、知事になってからも、議員外交、都市外交を積極的に進めてまいりました。そこで海外の方と交流を行う際に、書や浮世絵などの版画などをツールとして活用しております。

世界堂における支出は、そのような書や版画、リトグラフなどの額装に関わる費用が大半です。書や版画などは金額的にはわずかなものばかりですが、額装することで非常に見栄えが良くなるものでございます。

また私は、書をたしなみますので、よく海外の方から「揮毫をしてくれ」と頼まれます。これを額装して、政治団体の費用として計上しており、法律上問題のないものと考えております。

なお本件記事の中では、私が「美術品に興味があると」の過去の記事を紹介しておりますが、美術が私の趣味なのは事実であります。しかし、以上のような国際交流で使うものと自分のコレクションとは明確に分けてございます。したがって一部雑誌で言われているように、政治資金で財テクをしている事実はございません。

書籍代の話もございました。2014年に泰山会で合計10万3680円を、私の自著の購入費として支出しているとの指摘がありましたが、これはその通りであります。この本は、私の都政に関する基本的な考えを記したものでありまして、これは都外の方などに都政を理解していただくための資料として配布することを予定して購入したものでございます。法律上何ら問題はないと考えております。

以上、今般週刊誌におきまして報道されました事実関係について、ご説明を申し上げました。今回の報道を受けまして、事務所において収支報告書を確認させたところ、いくつか私的な支出が誤って計上されていたことが判明しましたことにつきましては、心よりお詫びを申し上げます。

今回、会計責任者などのチェックが十分でなかったことから、いくつか訂正をすることになりましたことにつきましても、心からお詫びを申し上げます。収支報告書の訂正すべき点は「早急に訂正すべし」と事務所に指示したところでございます。長年の秘書経験を持っている真面目な会計責任者に収支報告書を全て任せておりました。今までは収支報告書の詳細については、十分な把握をしておりませんでした。

しかし今回報道されました事実関係の確認作業を通じまして不適切な点がいくつかあったことを踏まえまして、今後は政治資金に精通した専門家にチェックをお願いしたいと思っております。その専門家は、事務所とは関係のない第三者の方を考えおります。今後このようなことがないよう、以上の考えを事務所に伝えまして、適切な措置の検討を指示したところでございます。

最後に、冒頭にも申し上げましたように、今回の報道によりまして、都民にみなさんにご迷惑ご心配をおかけし、また大変不愉快な思いをさせましたことにつきまして、重ねて心からお詫びを申しあげます。私の不徳の致すところでありまして、深く反省いたしまして、二度とこのようなことがないようにいたします。また、ホテルや飲食店を始め、多くのお店の方々に多大なご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございません。

これからは、「東京を世界一の都市にするんだ」と。そして「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を史上最高の大会にするんだ」という大きな目標に向かって、全力を挙げて努力して、都民のみなさまの信頼を回復していきたいと考えております。私のご説明は以上でございます。

■質疑応答

――政治家としての責任をどう考えるか、有権者から理解は得られたと思うか。

しっかりと精査できたと思う。こういう疑念をもたれることは政治家として恥ずかしい。これからは今まで以上に働く。

――なぜ収支報告書のミスが起こったのか。私的な会食を政治活動として記載したのは会計責任者のミスなのか。会計責任者は出席したのか。

私はどんな買い物をしても領収書をもらう。(政治資金と個人の)箱が2つあると思ってください。政治資金で、仕事に使う文具とかファイルはそこからお金がでます。個人のお金も、20万とか30万をプールしてある。会計を担っている人は、両方の領収書を処理する。

基本的には買い物しますと、レジから(領収書が)出てきて、〇〇様と(宛名が)書いていない。会計責任者が政治資金のものは、政治団体のハンコを押す。私のはしない。例えば30万預けていたものが、3万ぐらいになると「先生足りないので、また30万出してください」というやりかたをしていた。

毎日、領収書の仕分けをやればいいんですが、1週間に一度、下手すると2週間に一度になる。そういうときに勘違いがあって、数件出てきた。人間ですから「100%ミスがない」ということはない。会計責任者を責める気はない。私は事務所の代表として、しっかりと私自身もここ2、3日一生懸命見て、私自身も事務所からヒアリングを受けて記憶をたどって今回の報告を出した。そのことを含めて、システム的に今のようなやり方がこういうことを招いたのであれば、少し変えないといけない。今回のことで改善したいと思っています。

――知事のミスではなく、会計責任者のミスということか。

その方も退職されて、大変お歳を召されている。「あの時おまえが悪かった」と責めるつもりは全くない。なぜミスしたのかはわからない。本人がうっかりしていたこともあるかもしれない。政治資金の箱と、自分の箱とやりとりするものだから、できるだけミスが起こらないような制度に変えたいと思います。

――自身の監督責任、選任責任はどう考えるか。

会計責任者は長年の経験があって素晴らしい人だった。政治家が政治資金報告書での一番の懸念は「来年このお金で(政党運営が)回っていくんだろうか」と党の代表として見ていくので、どこまで監督できるかということになる。代表として会計責任者の方が悪かったなんてことは言いたくない。これからはシステムを作り直していきたい。

――自宅近くの飲食店を取材したが、「知事に白紙の領収書を渡した」という証言があった。

「白紙」というのは、何も書いていないのではない。レジから出てきた領収書をもらうが、宛名は書かれていない。お店によるが、そのまま宛名を書いてない領収書をもらった。金額が書いていないということは、絶対にありません。機械ですから。宛名に◯◯様とか書かないということです。お店の名誉のために申しあげますが、金額を書いてないことは一度もない。宛名には上も書きません。そこには、研究会の名前を書いたりするわけです。

家族と食事したりする時は、何も書かないで使うわけ。なんのために領収書を使うかと、お金預けてありますから、どれだけお金が減ってるかをチェックするために会計責任者が把握するためにやっている。

――政治活動費として計上したホテルの宿泊費について。知事の認識では、これはプライベートだったのか、仕事だったとか。

平成26年(2014年)1月2日、その数日後に都知事選挙に手を挙げました。「いつまでに手を挙げないと間に合わない」「のんびりしていたら立候補期限切れます」「支持してくださる政党がどこだ」「どういう公約で立候補するのか」というのを考えなくてはいけなかった。

ものすごい緊急かつ重要な案件であるわけで、この日ぐらいしか会議をやる日がなかった。ただ、せっかくの正月の休みで子供たちと約束をしておりましたので、そこはちゃんとしながら、政治的に機微な話だったので会議室を取ってやる話ではなかった。大きな部屋だったので、1時間だったか2時間だったか会議をした。

その1年前はまた正月だが

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