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ビール専用のパイプライン、ベルギー世界遺産の街で建設中 なぜ?

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ベルギー北西部の都市ブルージュで、全長約3キロにわたるビール専用パイプラインの完成が、あと1カ月と間近に迫っている。完成すれば1時間に4000リットルの速さでビールが運ばれるようになるという。5月4日、ウォール・ストリート・ジャーナルなどが報じた。

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なぜ、ビール専用のパイプラインが作られたのか?

しかし、そもそもなぜ、ビール専用のパイプラインをつくることになったのか? それは、この街そのものに関係があった。

ブルージュは首都ブリュッセルから急行で約1時間ほど北西に位置する。「北方のヴェニス」と呼ばれる水の都で、13世紀から14世紀にかけ貿易で栄えた。現在でも中世の建築が残り、3つの世界遺産が登録されている。

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ブリュージュ 世界遺産の街
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この古都に唯一残るビール醸造所が「ドゥ・ハルブ・マーン」。街の中心地にある醸造所だが、ビール人気の高まりから2010年、瓶詰め工場を郊外へ移していた

瓶詰め工場までは約3.2キロ。しかし、ブリュージュの街は石畳で狭い道が多く、タンクローリーで瓶詰め工場までビールを運ぶのは難しい。CNNによると、醸造所ごと郊外へ引っ越すという考えもあったというが、6代目のクサビエ・ファネステ氏は、「ブルージュ最後の醸造所を残したかった。それ故に、パイプラインが必要だったのです」と理由を明かした。

ところが、総額400万ユーロ(約4億9000万円)かかるパイプライン建設資金の調達に失敗。そこで、ファネステ氏らはクラウドファンディングを通じて資金を募集することを思いついた。提供する資金に応じて会員に提供する見返りは、次のようなものだった。

・ゴールド会員:7500ユーロ(約93万円)
一生の間、毎日33センチリットル(330ミリリットル)の「Brugse Zot Blond」1本を飲める。オリジナルグラス18個。パイプライン発足式典にVIPとして招待。

・シルバー会員:800ユーロ(約10万円)
一生の間、毎年24本入り「Brugse Zot Blond」1ケースをプレゼント。グラス6個。式典へ招待。

・ブロンズ会員:220ユーロ(約2万5000円)
一生の間、年1本75センチリットル(750ミリリットル)「Brugse Zot Blond」ボトルをプレゼント。オリジナルグラス1個。式典へ招待。

ビジネス・インサイダーによると、クラウドファンディングでは30万ユーロが集まったという。1万1000ドル(約120万円)を出資したレストラン経営の男性は、「私はビールが好きだ。毎日飲む。しかし、出資したのは友情のためだ」と語った