ダウン症の子供たちの美しい写真は、生きることの素晴らしさを教えてくれる

「ダウン症に対する人々に対するとらえ方が変えるでしょう」

「ダウン症に対する人々のとらえ方が変えるでしょう」

アメリカ・ニュージャージー州に暮らす3人の子の母でもある写真家が、美しい写真を通して、ダウン症の子供たちの素晴らしさを紹介している。

2015年10月、ジュリー・ウィルソンは、0〜5歳のダウン症の子供たち11人を集めた。子供たちの生きる力を記録するという呼びかけに、子供達の家族が応じた。3、4時間もかけてやって来た人もいたという。

この写真集に参加した11人の0歳から5歳のダウン症の子供たち。

ウィルソンは、妹のディナの存在がきっかけで、今回の写真プロジェクトを思いついたいう。「1975年に生まれたディナは、ダウン症で家族の中でも極端に軽い体重でした」と彼女はハフポストUS版に語り、2011年1月にうっ血性心不全で他界したことを付け加えた。

「今回の11人の子供達の写真によって、妹との素晴らしい思い出の数々が蘇りました」とウィルソンは語った。「私の写真で、ダウン症に対する一部の人々のとらえ方が変わることを心から希望しています」

今回の企画を始めてから、この写真家に多くの応援の声が届いた。「この写真がどのように広がり、私たちの写真がどれくらい注目を集めたかを確認して、もっとダウン症の子供に関心が寄せられる必要があることと実感しました」と彼女は述べた。

ウィルソンと写真に登場する子供の母親の1人、シャノン・ドートリーは、ダウン症について啓蒙活動をする非営利団体「ナッシング・ダウン」(Nothing Down)を設立した。

「残念ながら、妹が生まれた40年前から、あまり状況は変わっていないことを知りました。私の親は、妹を家で面倒みるように提案されたり勧められたりしていました」とウィルソンは思い出していた。「今でも妊娠中に、子供の出生前診断を受ける親は、ダウン症を理由に中絶するように提案されることがあります。産後に、ダウン症の診断を受けた親は、子供の将来について前向きなことではなく否定的なことばかり言われています」

「団体を通じて、ダウン症の子供たちの明るい面を、写真や動画を通じて世界に示したいと思っています」

「ナッシング・ダウン」のサイトで、ウィルソンが撮影した美しい子供たちの写真と親の文章を見てみよう。

JuleD Photography

「2歳のマイケルは、私や家族に最高の瞬間を届けてくれます。この子が起きてから夜寝るまで、彼は常に笑顔を見せてくれます。ミッキーマウスが大好きで、踊りとボール遊びを気に入っています! 音楽が流れると踊り出します。車に乗っているときでさえも、ラジオから曲が流れてきたらいつも体を動かしています!」

JuleD Photography

「アレクサは、元気にあふれています。他の5歳の子供と同じように兄弟と走り回っています。私たちは彼女の強さと意志の力に感心しています。彼女はできないことには耳をかさず、全てのことを可能にしてしまいます。たった1つの笑顔で一瞬にして幸せにしてくれます。困難を乗り越えることにいつも驚いています。彼女を低く見る人もダウン症だと思う人もいないでしょう。いつでも世の中に飛びだそうとする美しい少女として、彼女を見るはずです」

JuleD Photography

「家族に喜びをもたらすアイデンについて言いたいことはたくさんあり、一言で説明するのが難しいです。彼の笑顔だけで心が和みます。常に私達に見せてくれる愛は言葉にできません。それぞれの成長過程に到達するこの子を見ていると、そこにたどり着くまでに多くの苦労があったということに気付き驚きます」

JuleD Photography

「トリスタンは、不可能だと思っていた方法で私達の世界を揺り動かしてきました!トリスタンは知的で我慢強く、意志も強くて自分が求めることを知っています。この子は食べることとダンスが大好きです! 5歳上の兄ジェイルは、遊び仲間であり親友でもあります。この2人の愛情は最も美しく、私が出会った中でも特別な愛情です。この子は多くの人に愛され、またこの子が家族の絆を強くしてくれました」

JuleD Photography

「オリビアは、お馬鹿でトラブルメーカー、頑固で頭がよく、楽しくて美しい子供です。彼女は兄がその年齢だった時よりも活発で、私は片時も目を離すことができません。この子の兄弟は、彼女のことが大好きで、この妹を産んで感謝されています。私達は2つの素晴らしいサポートグループのお世話になっています。子供や兄弟姉妹のための活動や楽しい親同士のイベントがあり、他の家族と過ごすことで、オリビアのために他にできることはないかを知ることができます」

JuleD Photography

「ザックは戦士です。無事に生まれてくると思われていませんでした。しかし彼は誕生しました。医者が考えるような、健康とは程遠い子供でもありませんでした。この子は幸福で、愛嬌があり、とても愛おしい存在です。いつでも人に抱きついたりすり寄ったりします」

JuleD Photography

「カーリーが最初生まれたとき、私たち家族は当初、健康な子供でないことに悲しみました。しかし、私は、カーリーが健康な子供そのものであったことにすぐに気がつきました。この子は家を明るく照らし、みんなを笑顔にして、来る日も来る日もまわりにいる全ての人を驚かせています。カーリーは、思いやり深く人を感動させることを私達全員に教えてくれます。この子は決して諦めることなく、いつも最善を尽くし新しいことを学び続ける決意があります」

JuleD Photography

「ケネディの人生の喜びは、称賛すべきものです。彼女が起きた時から寝るまで、出会う人たち全員に喜びだけを与えます。嫌な日を良い日にしてくれます。ケネディは月に2回の理学療法と月に1回の特別な指導を受けています。彼女の意欲は信じられないものがあり、治療中泣くことも駄々をこねることも騒ぐこともありません」

JuleD Photography

「ロビーは可愛く魅力的で、この上なく愛らしく、信じられないほど愛おしく、優しい活発な子です。彼の目は、海のように美しく、みんなを笑顔にして家を明るく照らしています! 親としてこの子を誇りに思います。この子は家族と一緒に、本を読み、ドラムを演奏し、電子機器に手を伸ばし、ブロックで遊ぶことや他多くのことが大好きです。この子なしの人生は考えられません」

JuleD Photography

「ラエガンは最も愛しい子で、可愛くて面白く、優しいです。強い意志と、思いやりのある心があります。10代の兄ゲイブとマッケンジーも、この小さな妹を心から尊敬し、彼女の笑顔に和んでいます」

JuleD Photography

「フィネガンはとても優しく魅力的な子供です。いつでも、すべてのことに多くの情熱を傾けます。フェネガンについて好きなことの1つは、この子が遊んでいるのを見る時です。彼は自分に正直で、確かな知性があります。彼は、自分の真心、全力を尽くすこと、完璧を求めること、辛抱強いことを誇りにしています」

JuleD Photography

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳、編集しました。

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