銀座・ソニービル50年の歴史に幕、246億円の一等地の跡地はなんと「空き地」に?

数寄屋橋交差点に面した一等地にあり、毎年公開される地価ランキングでは3位以内の常連となっている。

東京オリンピック終了まで東京・銀座5丁目という一等地にそびえるソニービルを取り壊し、跡地を「空き地」として一般に開放するプロジェクト「銀座ソニーパークプロジェクト」を実施するとソニーが6月13日、発表した。数寄屋橋交差点に面した一等地にあり、毎年公開される地価ランキングでは上位の常連となっている。

同社の発表によると、1946年創業のソニーは2016年で70周年。ソニービルは1966年4月29日開業で今年、開業50年を迎えた。ビルは2017年3月末で営業を終了して地上部分を取り壊し、2018〜2020年に「銀座ソニーパーク」として一般に開放、音楽やスポーツなどのイベントなどを実施する。東京オリンピックが終わる2020年の秋以降に再び新しいビルの建設を始め、2022年に新ビルでの営業を再開する予定という。取り壊しを前に、ソニービルでは建築家らによるトークセッションなどのイベントが予定されている。

ソニービルの場所の2016年の公示地価は1平方メートルあたり3470万円。単純計算でビルの敷地面積約707平方メートルでは約246億円にもなる価値の土地を一般に開放するのは異例だ。

ソニーの社長兼CEO、平井一夫氏は「『人が見たことのないものを作ろう。これまでになかった感動を作り出そう』というソニーの創造と挑戦の理念は、ソニービルという場においても引き継がれていきます。このソニーらしいチャレンジを通じ、皆様に感動や驚きをお届けしてまいります」とコメントを発表している。

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