川勝平太・静岡県知事の海外宿泊費、75%が条例の上限超え

静岡県の川勝平太知事は14日、自身の海外出張で県がホテル代を支出した72泊のうち、75%に当たる54泊が県条例で定められた規定額の上限を超えていたことを明らかにした。

静岡県の川勝平太知事は6月14日の定例会見で2009年の就任以来32回にわたる海外出張の全宿泊費を公表、公費支出した72泊のうち、県条例で規定する上限額を超えたのは4分の3にあたる54泊だった。時事ドットコムなどが報じた。一部報道で指摘を受け、調査を進めていた。

県は国家公務員旅費法に準じて地域別に宿泊料の上限を定めており、安全確保や交通利便性などを勘案して宿泊場所を選定している。昨年8月に訪問したモンゴルは1泊の上限が1万7400円だったが、同国に推薦されたホテルと同等クラスに宿泊したところ、上限の約3倍の5万2000円だった。

知事は「国の基準が現実に合っていないのは明白」と法の不備を指摘した上で、今後は情報公開の徹底を図るとした。

海外宿泊費、54泊で規定超え=リオ「行くべきでない」-川勝静岡知事:時事ドットコムより 2016/06/14 21:14)

宿泊費が最も高額だったのは、規定(1泊1万9400円)の3倍以上にあたる1泊5万9700円のジュニアスイートに宿泊した2013年のソウル出張だった

川勝知事はまた、8月に予定していたリオデジャネイロ・オリンピックに合わせたブラジル訪問について、宿泊費が1泊8万円と条例の規定(1泊1万7400円)の4倍を超える見通しが判明したため、見送る方向で検討していることを明らかにした

海外出張費をめぐっては、東京都の舛添要一知事が高額との批判を受け、辞職を求める状況に追い込まれる要因の一つとなった。

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