学んだことを忘れたくなければ、時間をおいて◯◯しましょう(研究結果)

勉強が終わったからといって、のんびりしてはいけません。
Portrait of a young woman lying on a bed holding a pen with notebook beside her
George Doyle via Getty Images
Portrait of a young woman lying on a bed holding a pen with notebook beside her

せっかく勉強したことを記憶したければ、時間をおいてやっておきたいことがある。

それは「運動」だ。

6月16日に学術誌「カレント・バイオロジー」に掲載された新研究によると、情報を記憶するためには「適切なタイミングの運動」が効果的だ。

この研究は、イギリスのエディンバラ大学と、オランダのラドバウド大学の研究者たちよって行われた。研究者たちは、72名の参加者に、記憶を伴う課題に取り組んでもらった。その後、参加者を3つのグループにわけ、1番目のグループには課題後すぐに、そして2番目のグループには4時間後に運動してもらった。3番目のグループは何も運動をしなかった。

2日後、参加者たちの記憶力をテストしたところ、4時間おいてから運動したグループの成績が、他のグループより10%高かった。研究結果は「適切なタイミングでの運動が、記憶の維持に役立つ」ことを初めて示した、と研究者たちは述べている。

なぜ、時間をおいて運動したグループの方が成績がよかったのだろうか? 最近の研究から、「運動をすると、ドーパミンやノルアドレナリンといった、記憶の固定に欠かせない神経伝達物質の分泌が急激に促進される」ことがわかっている。研究者たちは、これが成績がよかった理由だろうと、考えている。

しかし今回の研究は、4時間後しか調べていない。たとえば2時間、もしくは6時間おいた場合、もっといい結果がでるという可能性もある。

研究に携わった、ラドバウド大学医療センターのギーエン・フェルナンデス博士は、激しい運動も記憶力を向上させるために効果的だろうと考えている。また、本当に4時間後がいいのか、もしくはもっと他にいい時間があるのか、「最適な時間をみつけるために、更なる研究が必要だ」と同博士はハフポストUS版の取材に答えた。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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