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ドナルド・トランプ氏、選対本部長をクビに 過激路線をめぐり内部対立か

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COREY LEWANDOWSKI
ASSOCIATED PRESS
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アメリカ大統領選挙で共和党候補指名を確実にしている実業家のドナルド・トランプ氏は、世論調査での支持率低下や、共和党代議員によるトランプ降ろしが高まる中、物議を醸していた選挙対策本部長コーリー・ルワンドウスキの解任に踏み切った。トランプ陣営の広報担当ホープ・ヒックス氏が20日、「コーリー・ルワンドウスキ氏はもう選挙運動には関わらない」と声明を発表した。ニューヨーク・タイムズなどが報じた。

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コーリー・ルワンドウスキ氏

ルワンドウスキ氏は2015年1月よりトランプ陣営の選挙対策に携わっていた。当時は多くの政治評論家がリアリティー番組の司会者を務めていたトランプ氏が大統領選の指名候補になることは有力視していなかった。しかし、ルワンドウスキ氏は2016年5月、共和党指名争いの2位候補者以下を撤退させ、トランプ氏が指名獲得を確実にするまで導いた。

ルワンドウスキ氏はこれまでトランプ氏の型破りな選挙戦を主導し、自身も女性記者の腕をつかんで暴行の疑いで逮捕・起訴されるなど、度々騒動を巻き起こした。

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 2016年3月29日、フロリダ州ジュピター市内で「ブライトバート・ニュース」記者ミシェル・フィールズさんの腕をつかんだとみられる映像

ニューハンプシャー出身のルワンドウスキ氏は、大統領選の選挙対策の経験はなかったが、側近としての立場と、トランプ氏への影響力を保ち続け、「トランプをトランプのままにさせておく」ことが、大統領選勝利の戦略であり、そのおかげで候補者入りを果たした、と力説していた。

しかし、ルワンドウスキ氏の過激な手法は、トランプ陣営内部と共和党指導部双方から突き上げられ、民主党候補者のヒラリー・クリントン氏との一騎打ちに向け、視野を広げ、本来のやり方に沿った選挙活動をするよう指示されていた。

また、ルワンドウスキ氏は4月にトランプ陣営に加わったベテランの共和党ロビイスト、ポール・マナフォート氏とも対立していた。マナフォート氏は、7月クリーブランドで行われる全国党大会に向け、候補指名に必要な代議員数を獲得するために起用された人物だ。

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ポール・マナフォート氏

マナフォート氏は共和党全国委員会(RNC)のメンバーや、共和党の上下両院首脳に対し、トランプ氏は指名獲得後に、より一層「大統領らしい」口調や政策を取り入れるつもりだと約束したが、ルワンドウスキ氏はこれまでの過激路線を継続することを主張していた。

トランプ氏は自らのデスクにパソコンを置かず、携帯電話も持ち歩かないため、ルワンドウスキ氏と広報担当のヒックス氏がトランプの秘書としての役割を果たし、トランプ氏と連絡が取れる人物を決定する立場にあった、と陣営と近い人物は語る。

ルワンドウスキ氏はこれまで定期的にトランプ氏に同行し、大規模な集会や会議へ随行していた。トランプ氏と常に行動を共にすることで、ルワンドウスキ氏は、トランプ氏の子供たちを除き、陣営内外で強い影響力を行使できた。

次期選挙対策部長は未定。マナフォート氏の関係者は20日の声明を歓迎したが、トランプ陣営は新体制を未だ明らかにしていない。

編注:ドナルド・トランプ氏は世界に16億人いるイスラム教徒をアメリカから締め出すと繰り返し発言してきた嘘ばかりつき極度に外国人を嫌い人種差別主義者ミソジニスト(女性蔑視の人たち)、バーサー(オバマ大統領の出生地はアメリカではないと主張する人たち)として知られる人物である。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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表情豊かなドナルド・トランプ氏
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