ゆらゆら歩いて島に渡ろう。「浮く橋」で湖上散歩を初体験

まるで水上か鯨の背中の上を歩いているよう。

アーキデイリーに掲載された記事を翻訳しました。

湖の上を歩いて島に渡る、壮大なアートプロジェクト「浮かぶ橋」が、イタリアの北部にあるイゼーオ湖で作られた。手がけたのは、アーティストのクリストさんとジャンヌ-クロードさん。6月18日から7月3日までの16日間、湖の上を歩く不思議な体験が味わえる。

まばゆいばかりの黄色の橋は、22万個の高密度ポリエチレンキューブをつなぎあわせて作られた。広さは10万平方メートルに及び、水面で波にあわせてゆらゆら揺れる。

イタリアの新聞Leggoによると、初日は大勢の観光客が押し寄せ、天候も荒れたため、一時中止を余儀なくされた。

「浮く橋」の上を歩くと、まるで水面か鯨の背中の上を歩いているよう。

この浮く橋を使うと、イゼーオ湖に面した街スルツァーノから、サン・パオロ島とモンテ・イーゾラ島まで歩いて渡れる。「他のプロジェクト同様、天気さえ良ければ、浮く橋は無料で24時間利用できます。チケットも、予約も必要ありません。所有者もいません。浮く橋は道の延長で、みんなのものです」とクリストさんは話している。

橋は、スルツァーノにある約2キロの道路から伸びるようにして、湖に浮かぶ島に向かっている。長さは約3キロ、幅は16メートルで、厚さは約35センチある。これは、クリストさんのパートナーであるジャンヌ-クロードさんが亡くなった後初めてとなる、大規模なプロジェクトだという。資金は、クリストさんのオリジナル作品を通じて集められた。

街から島まで伸びる浮く橋の写真を見てみよう。

イタリア「浮く橋」プロジェクト

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